薬の正しい使い方・心掛け

薬は病気を治すのを手助けしたり、健康を取り戻してくれるものであると皆さんは認識されているかと思いますが、 使い方を間違えると病気を治してくれるどころか、健康を脅かすこともあります。
薬というのは、もともと私たちの体にとっては異物なのですから、
正しい飲み方、使い方をしてはじめて効果が期待できるものだということを覚えておいてください。

Q1.薬はなにで飲んだらいいの?

基本的にはコップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用すること。
飲みにくい、コップ1杯も飲めないというような理由でお茶やジュース、牛乳などで飲んだりすると、薬を変化させたり、吸収を悪くして効果が落ちてしまうことがあります。

Q2.薬はいつ飲むの?

医師や薬剤師の指示どおり、または説明書に書いてあるとおりに服用してください。
一般的には、下記のとおりです。

食 後:食後30分くらいまで
食 前:食事の30分〜1時間前
食 間:食後2時間〜3時間
寝る前:寝る直前または寝る30分〜1時間前
頓 服:時間に関係なく症状にあわせ、決められた間隔をあけて服用します。
     例)熱が38.5℃以上のとき、1回服用したら6時間以上あけて等

現在、薬の特性で食直後、食直前という薬もあり、そのタイミングで服用しないと効果が現れないものもあります。

Q3.薬を飲み忘れたらどうすればよいの?

気づいた時に飲んでよい場合と1回とばした方がよい場合などがあります。医師や薬剤師に確認してください。
自己判断したり、2回分をまとめて飲むことはやめてください。

Q4.他人の薬を飲んだり、使ってもいいの?

ダメです。
よく薬局で「お父さんの薬があったから飲んだ。」とか「友達にもらった薬を塗った。」とか耳にすることがあります。これは大変危険な行為で、症状が同じだからといって、その方の体重、体調、生活環境、アレルギーが同じであるとは限りません。症状を悪化させるどころか、命にかかわることもありますので、安易に他人の薬を飲んだり使ったり、自分の薬を人にすすめてはいけません。

Q5.薬の保管方法は?

「冷蔵庫で保存」という指示がなければ、直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところで保管してください。
一般的に薬は、高い温度と湿気、光に弱いです。また塗り薬、目薬、シロップ剤などは栓を開けた時点から、どんどん雑菌が入っていくので、治療が終了したら、もったいなくても捨ててしまったほうがよいでしょう。


今回は、薬について気をつけることを簡単に書かせていただきました。いろいろな薬が開発されている現在、その対応は多種多様で複雑なものもあります。わからない場合は、自己判断せずに医師、薬剤師におたずねください。
また、病院にかかるとき、薬局で薬を買うときは、自分の服用・使用している薬、自分のアレルギー(花粉症や食物アレルギーなど)、以前薬で湿疹が出た、具合が悪くなったなど必ず医師、薬剤師に伝えてください。