GMC YUKON XL DENALI の歴史を辿ってみた。

いろんな資料からの情報をまとめまてみました。
間違いがあるかも(だらけかも)・・・(笑
参考程度の情報ということでご容赦下さい・・・。

GMC(ジー・エム・シー)
アメリカの自動車メーカー、ゼネラルモーターズ(GM)のコマーシャルビークルデビジョン。

GMCの名称の由来(両方聞いたことがあるんだけど、どっちだろう?)
General Motors Comercial(ゼネラルモータース・コマーシャル)
Grabowski Motorvehicle Company(グラボスキー・モータービークル・カンパニー)

1901年にマックス・グラボスキーが商用トラックの製造を目的として、
「ラピッド・モーター・バイシクル社」を設立した。
ゼネラルモーターズは、このトラックの製造技術を欲して、
1909年にゼネラルモーターズに買収された。
その後、1911年に買収された「リライアンス・モーター・カー社」と合併して、
以降、GMCとしてゼネラルモータースのコマーシャルビークル部門を担っている。

1912年にニューヨークオートショーでプロトタイプを出品して、
「GMCトラック」は、本格的に大衆商用車としてデビューを果たした。
GMCの人気は衰えることなく、さらなる技術力のアピールに余念がなく、
アメリカ大陸を横断を30日で達成、10年後には1/6の日数で達成した。
第二次世界大戦中のトラックの供給で、更なる技術力を手にれたGMCは、
トラックの代名詞とまで言われる存在にまで登り詰めた。

しかし、中小トラックメーカーが市場に台頭してくるようになると、
1970年代には、次第にシェアを奪われるようになってきた。

ブランドを生き残らせるために、同時期にシボレーで販売されていた
ピックアップなどをラインナップに加えるようになった。
現在は、SUVやピックアップトラックを中心とした販売を続けており、
ラインナップは、シボレーなどのバッジエンジニアリングで構成されている。

シボレーとは、装備の充実、独自色を出すことで差別化を図っている。
また、かってはサバーバンを名乗りながら、ユーコンXLに改名するなど、
近年では、GMCのオリジナリティを全面に打ち出している。

SUVの本質はトラックであるということを考えると、
プロフェッショナルなブランドであるGMCってのは、
かなり「通」な選択なんじゃないかと思ったりする・・・。



DENALI(デナリ)
1998年GMCユーコンの上級トリムレベルとしてデビューした。
普通のユーコンと違うマスクと、豪華な装備など、差別化が図られていた。
初代キャデラックエスカレードは、この車のバッジを替えてリリースされた。

2000年からは、新しいプラットホームGMT800の発表に伴い、
シボレータホ、サバーバン、GMCユーコン、
サバーバン(ユーコンXLと改名)がフルモデルチェンジされたが、
ユーコン・デナリは、GMT400ベースのままで販売された。

2001年には、ユーコン・デナリもフルモデルチェンジされ、
シボレーには設定のない、GMCだけの上級トリムレベルとして、
GMT800ベースのユーコン、ユーコンXLにDENALI(デナリ)が誕生した。

GMCは、このデナリによって、シボレーのバッジエンジニアリング・・・
タホ=ユーコン、サバーバン=ユーコンXLというイメージではなく、
ユーザーにGMC独自の価値観を植え付けることに成功した。

このGMC独自の価値観というのも特別なものであり、
本来は、モデル毎に設定されたトリムレベルのひとつであるハズが、
アメリカでは、ユーコンデナリ、ユーコンXLデナリという、
ひとつのモデルとして認識されていると言われている。

GMCのSUVを、シボレーのバッジエンジニアリングという認識から、
プレミアムSUVと呼ばれる地位にまで押し上げたのが「DENALI」の存在だ。

以降、シエラ、エンボイ、エンボイXLへの適用拡大が行われ、
「GMC THE DENALI LINE」と呼ばれ、その地位を確立した。

GMT900ベースの2007年モデル以降においては、
エンボイXLの設定が廃止されたものの、
エンボイ、ユーコン、ユーコンXL、シエラに設定がある。

2代目から採用されているパンチンググリルは健在で、
ENALI FAMILY の特徴とも言えるそのグリルで独特の雰囲気を醸し出し、
北米最高峰の名に相応しい存在感を放っている。