DEADEND
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コンクリートに囲まれた細い廊下だった。
何もなく薄暗いそこは、薄気味悪い肌寒さを感じずには居られない。
廊下の片隅は暗く、目を凝らしたところで何も見えず恐怖を増幅させ
る。
私は元々暗闇が好きではない。
暗闇を好み、棲む者らと親交をもっていようと私は光の中を歩んでき
たと思っていた。
だが、やはり私の踏み込んだ世界はそんなに甘いものではなかった
らしい。
腕を伝う生暖かい血を、もう微かにしか動かない手で感じながら精一
杯の早さで走る。
唯一の救いは、廊下の端にある「EXIT」の光る文字だけだ。
あと少しでたどり着く。あと少しだ。逃げろ、逃げろ、逃げろ!
…やけに遠く感じる非常出口を見据えながら、焦燥に塗れた私の思
考が弾ける。
足が重い、手が動かない、目がかすむ。
だが――――さぁ、あと数十歩もいけばこの建物から逃げられる。
その時だった。目の前に妖艶な美女と醜悪な面を被った男が現れた
のは。
「あら、そんなに急いで何処に行かれるのかしら?」
「…」
どこから現れたのかも分からなかった。
ただ、絶望だけを感じ、私の意識は暗闇に没した。
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 久々の背景のある絵です。つってもまだ二枚目ですが。背景とかめんどくさいし時間かかるんで、あんま描かないんですが、久々に描いてみると結構楽しかったですね。
 ていうか何なんでしょうこの人達?一人は天狗みたいな仮面にスタッズのついたボロコート、さらにポン刀。もう一人はグラサン、顔に傷、巨乳、刺青、そして見ずらいですけど両手に手枷を付けてます。とてもストーリー性を感じさせる絵ですな。しかし何も考えてません。いぇーい。
 まあ俺の脳内でこの二人がいつか動き回ってくれることでしょう。そしてその時、一人ニヤニヤ不気味に笑ってることでしょう。もし道ばたでブツブツと独り言を言いながら、競歩並みの早歩きをしながらニタニタしている男を見かけたら、それは俺です。 


 ストーリー考えてないって書いたらタカヒロさんがBBSにショートを書いてくださりました。あまりの嬉しさに無断で引用。いぇーい。
 このお礼はほとばしる俺の愛と共に何らかの形で (たぶんイラスト。つーかそれ以外にない) ブチまけようと思います。
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