バイトの選考条件は、3つあった。
1つ できるだけ若い女の子
これは課長の第一条件である。俺としては人生の酸いも甘いも知り尽くした40代後半のおばちゃんがいいのだが・・・
「係長、若いのな。いいな。」
課長!つまみ喰いはやめてくださいよおおおお!(うちの課長は一人囲っているんです。本当)
2つ 美人であること
「係長、若くてめんこいのな!」だから課長・・・。
3つ 社会人としての常識をわきまえていること
俺の条件はこれだけでいい。
遅刻しない、ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)ができる、無断欠勤しない、ドタキャンしない、ルールを守る、仕事す
る、上司の言うことを聞く・・ああ、これはね、バイトに求めているんじゃ
ないんだよ。君達係員に求めているんだよ。お願いね。君達お願いします。
その条件に消去法として履歴書選考した結果、残ったのは3人であった。
A香 21才 職歴 市臨時職員、県臨時職員の経験あり
B樹 23才 職歴 人材派遣センターで経理事務
C江 31才 職歴 某東証一部企業秘書課勤務経験 出産のため退社
「課長どうしましょう?即戦力からしたら、C江さんが社会経験も豊かですし。」
「だめだな?係員と年齢が近いからぶつかいやすいんじゃないか?学歴もほれ、上智じゃ、プライド高すぎる。」
「ではB樹さんですか?」
「いや、A香でいいんじゃないか?市の臨職の経験もあるし、なじみやすいんじゃないか」
・・・って、課長!理由はいろいろ付けたけど、ワンレグの長い髪がご所望なんでしょう!勘違いしないでくださいよおおお!
これはご指名じゃないんです。キャバクラじゃないんですよおおおおおお!
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