SPIRIT 22  気が狂いそうだ U


職場には20時についた。B主幹が1人残っていた。

「こんばんは。どうもご苦労さまです。」

「あれっ?山川係長、どうしたのですか。」

「いえ、所長から家に電話があって、主幹の手伝いをしろとの業務命令がありまして、今参りました。」

「そうですか。わざわざ来なくともよかったんですよ。先ほど、所長の自宅に電話して報告したんですよ。そう

したら、もう飲んでいたみたいで酔っていたようでしたね。私には明日でいいよと言ってたのですが・・・。私

の報告の仕方が悪かったんですかねえ。。」

おい、てめえのせいで、俺が呼び出されたというのかああ!馬鹿やろおおお

おお!


 「それじゃ、せっかく来ていただいたんで、苦情者のところへ一緒に行ってもらえますか?連絡が取れてこれか

ら行くところだったんですよ。」

「…は、はい。」

苦情者宅に行くと電話の応対から始まり、市政への不満まで延々と聞かされ、開放されたのは実に23時30分

を過ぎていた。

「山川さん、おかげさまで解決しました。助かりました。本当に頼りになります。所長には私からいっときます

からね。」

ばかやろおおおおおお!きさまのようなくそばばあに言いように使われた俺は一体何なんだぁ!

あゝ、気が狂いそうだああああぁ!


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