定 石 の 重 要 性        (2001年11月7日)
 
 Jgameなどのネットで連珠を始めた人たちは、連珠会の存在はおろか、連珠に定石があり段や級があることすら知らないで打っておられます。そのうち有段者に出会い、連珠会の存在を知り、日本連珠社のHPを知ってくれます。そして連珠にも定石なるものが存在するということを知ってくれます。
 定石通り打てば、「浦月」「花月」は黒が必勝らしい。「恒星」や「名月」も黒必勝らしい、という情報を仕入れてしまいます。さて、ここで問題が生じます。「定石を覚えれば、連珠なんて黒が必勝じゃん!」という誤解をする人が多く出てきます。まあ実際その通りとも言えるんですが。。。 
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 昔(といっても20〜30年前)我々が級位者のころは、24珠型で黒で勝てるようになれば、初段になれて「五珠二題打ち」になるんだと考えていました。連珠会に参加すれば、珠型の存在も名前も早くから覚えますし。もっとも私は、高校の時クラスメートが連珠の本(坂田九段だったか三森九段だったか?)を買って来て、それで正式ルールを覚えました。いずれにせよ、まずルールや珠型を覚えるところから入ったわけです。
 いまはネットでまず対戦、というところから入ります。黒に禁手があることも、打って負けて覚えます。少しでも才能のある人は、定石を知らなくても、実戦を打ちながら勝つコツをつかんでいきます。定石を知らなくてもそこそこ勝てます。
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 ネットで連珠を打つようになって、級位者の人たちに定石を教える機会が多くなりました。私自身もかなり勉強し直しました。浦月定石って難しいですねぇ! 花月の方がややましとは言え、本に出ていない変化手順を考えていたら、何回も間違えました。「定石を全部覚えてその通りに打つ」ことすら至難の技ですし、「すべての変化にすぐに対応する」となるとA級棋士といえども無理!と断言できます。
 定石を全部覚えるのは人間には不可能です。。。じゃあ知らなくてもいいの?
 
 定石は覚えて打つものではなく、そのエッセンスを学ぶためのものだと思って下さい。
かのsaien八段は定石を知らずに、A級棋士となり優勝まで果たした人ですが、ネットで初心者指導をするうちに定石を覚え、筋が良くなったそうです。誤解を招かぬよう補足しておきますが、定石を知らなかっただけで斜月や瑞星、疎星の最新の打ち方は研究されてたんですよ。連珠は、自分なりの研究をしなくてはA級リーグのような所では勝てません。
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 これから有段者を目指そう!という方、名人を世界チャンピオンを目指そう!という方、まず定石を勉強しましょう。盤に並べて定石を『鑑賞』しましょう。棋譜作成ソフトに打ち込んで自分だけの定石書を作るのも、ネット時代の勉強法かな。
 先人が苦労して作り上げた定石は、手筋の宝庫です。「へえ〜!うまい打ち方があるもんだなあ」と感心して下さい。感心した手は、頭のどこかに残ります。それが積み重なって、あなたの連珠の力となっていくのです。

 

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