名 人 戦 予 選 を 終 え て (2003年6月19日)

 第41期名人戦挑戦者決定リーグ戦(通称A級リーグ)出場者を決める関西・北陸地区予選が終了しました。
関西代表は「競技会報告」に載せた通り、田村さん、高嶋さんの若い二人に決まりました。二人共三段格ですが、正式な免状は、まだ、田村初段と高嶋二段です。「初段でも全国大会に出られるの?」と思われるでしょう。

 過去にもこういう例はありました。三月の四段以下の大会である登龍門戦で上位に入ると、名人戦予選への出場資格が得られます。そこから、低段者のままA級リーグまで駆け昇った人は、山口名人、西山元名人、長谷川九段、河村九段、西園八段、井上五段、と関西では錚々たるメンバーが並んでいます。因みに私を踏み台にしていった人たちです(笑)∴私は「関西の踏み台」という言葉を、半ば自虐的に、しかし半ば誇りに使っています。
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 とは言え、昔と今ではその道のりは、かなり異なっているようです。昔は「連珠会」に行かないと、連珠の強い人に出会えませんでした。「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたように、「街の五目天狗」でも5級以下ですから。西山元名人が初めて京都連珠会に行かれた時、花月で早川九段に全く勝てず「勝つまで帰らない!」と打ち続け、最後にようやく1勝できた、というのは有名な話です。
 今は、ネット連珠でその段階を卒業してから、あるいは高段者と五珠二題打ちをこなせるまでになってから、連珠会デビューという人が増えてきました。「連珠会」そして「連珠界」へのデビューの仕方がまるで変わりました。
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 田村さん、高嶋さんのお二人は、その「ネット世代」からの初のA級リーグ出場者として注目されるでしょう。ここ数年、ネットの世界から連珠会への橋渡しに力を入れてきた私としては、嬉しいかぎりです。しかし、彼らのセンスと強さには、私も注目していましたが、「A級へ昇るには、もう少し経験が必要かな?」と思っていただけに、驚いています。

 関西では、上記の強豪たちが、名人とA級シードで抜け、その他の人たちは休珠状態という「はざま」の時期ではありました。(だから私でも毎年出られる^^;)次の世代のスターの登場が待ち望まれていた状態でもありました。そういう意味では、ちょうどいいタイミングだったと思います。私がまぐれでもシードをとっておいたことも彼らには追い風になったようです。勝負の世界には、いろんなタイミングというものがあります。おおげさに言えば「時代が彼らを呼んだ」のでしょう。
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 昨年の箱根では、高校生の岡部六段(この人は中学生の時から連珠会で腕を磨いてこられたから、順調に段位を重ねている)と初対局でしたが、今年は最低二人の若い人と対戦することになります。(東日本地区代表は7月6日決定)
 さて、「若手の壁」になれるのか? 「若手の踏み台」にされるのか?
もちろん、「まだまだ譲る気は無い」という気持ちで臨むのは、もちろんですが、どちらにころぶのか大いに楽しみです。


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