名 人 戦 ネ ッ ト 観 戦 記 2       (2002年1月10日)

 1月6日(日)、今日は東京練馬の向ヶ丘庭園において、第39期名人戦挑戦手合い五番勝負の第2局が開催される日だ。
 この日は出勤日だったので、午前中ちょっとのぞいて、午後は塾のマックで見ようとしたら。。。盤が表示されない!チャットルームに入ってもすぐに落ちてしまう! 水面影さんが棋譜入力担当で自宅で作業だったようなので、苦情を言ったら直してくれた。15〜19手の進行が遅い頃だったので、その後はずっと見られて助かった。
 
 仮先黒 挑戦者・長谷川一人九段 白 中村 茂名人 (途中図1/白16まで)

 この日は、河村さんも来られていて、私は聞き役に回ろうと思っていたが、河村さんの解説は難しい。「こう打てば黒勝ちですね」と言われても「どこが?」という感じで、外国の人がしつこく質問をくり返して、ちょっとうざかったが。。。
 
 この黒9・11には、白12が唯一絶対の強防で、黒が苦しいと思っていたのだが、そんなに単純なものでもないようだ。黒13が長谷川さんの用意した作戦らしい。でも、、、白14・16と引かれると白が必勝のように見えるんだが、、、

(途中図2/白42まで)


 なるほど、黒19の見せ手でしのげるのかぁ。白20で名人長考。21に伸びるかどうか考えていたのか?それとも黒に21に打たせるのは当然で、その先の22以降の構想を練っていたのか?
 黒27となって、なるほど、うまく収まるものなんですねえ! nosovsさん(RenLibのノソフスキーさんかな?)によると、Eメール世界戦で長谷川さんはこんな手順を打ったことがあるとか、ほうほう!
 白28をここか、34かと皆で話してたが、白30の後、左上星に打つ狙いが残るらしい。
 黒は31・33と大きく拡げて勝負に出た。黒35は、さっきの星のねらいを緩和するため仕方ない。この辺で河村さんは「名古屋へ行かなきゃなりませんから」と退出。ron.六段や、○山六段も来られていたが、私が偉そうに中心になって解説してました。^^; 黒37・39と打ったところで場内騒然!「白42から追い詰めじゃないのか!?」私は「黒がどう止めても詰みですね」と自信満々に解説していたのだが、、、 
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 この日は、多少は前もって宣伝していた成果もあって、常時20名ぐらいの方がチャットルームに入っていた。ロシアのnosovsさん、asv777さん、上海のguweiさんらが海外から、うーちゅんさん、ゆたパパさん、wakaba-nagaさんらのネットの常連さんも参加しておられた。 おまけに台湾人?のアラシまで登場の賑わいであった。
(変化図/白50まで 白勝ちかと思いきや・・・)

 私が「黒43と下から止めたらこう50まで打って詰みでしょう」と解説していた手順は、以下黒にイロの四伸びがあって白が攻め切れないようだ。
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仮先黒 挑戦者・長谷川一人九段 白 中村 茂名人  白72にて黒投了(5→6)


 というわけで、白は単に44に止めた。黒が45・47とつぶした所で、白は上辺へ48と展開。黒は四伸びで止めたが、単に上止め(L3)の方が良かったのではないか? 白60が強烈な攻めになってしまったから。 黒61・63は仕方のないところか?
 しかし、白に長連禁を狙われて再びピンチ。黒69が最後の敗着のようだ。aに止めれば、上図の72に引かれたときに3で乗れるから、しのげていたと思うのだが。。。どんちょうさんも「69はaしかないかな?」と言われてたのだが、、、
 
 3局を通じて、挑戦者に粘りが足りなかったように思う。もっとも、それだけ名人の打ち方が、正確かつ強烈で、相手に粘らせないのであろう。あらためて名人の強さを見せつける結果になってしまったようだ。
 せっかくの五番勝負が3局で終わってしまったのは残念であった。あの強い長谷川さんがこれだけ勝てないのでは、もっと若い人の中から伸びてくる人がいないと、世代交替は無理なのかなぁ。。。
 求む!才能豊かな若手!

(追記)その後のかわむらさんから、下記のご指摘がありました。
 黒69をaには白f5と含んで、上辺で一直線の四々にはめられてしまうと思います。
したがって、この時点ではもう黒に防ぎがないのではないかと思います。
 また、ニュースレターでメリティが解説していたのですが、白66が絶妙だった
と感想を述べていました。


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