連 珠 小 噺 3
    氏 家 お さ る・作


【11 サイズ違い】

A:いやぁ、この前石を忘れたんでオセロの石を使おうとしたけど駄目だったよ。

B:まさか、途中でひっくり返したんじゃないの?

A:違うよ。盤がマグネット連珠盤だったのさ。



【12 変わった連珠会】

A:Cさんとこの連珠会、10年ぶりに全員が出席したんだって。

B:え?あそこは確か全員で5人じゃなかったかい?

A:そうなんだけど、それぞれの職業が問題でさ、デパートの店員だろ、学校の先生、スキーのインストラクター、葬儀屋…

B:ってことは、水曜日で冬場以外の学校が休みの日で友引の日だろ、何とか年に2,3回はできるんじゃないのかい?

A:最後の一人が南極越冬隊員なんだ。



【13 不幸の連珠家】

A:ねえ君、「不幸の連珠家」って知ってるかい?

B:知らないよ。そりゃいったい誰だい?

A:Hさんさ。何でもここ10年間、まったく勝ち星がないらしい。

B:そりゃまた不幸だね。どうして勝てないんだろう。

A:話によると、10年前にN名人にまぐれで勝ってしまったらしいんだ。

B:なるほど。一生分のツキを使ってしまったんだね。



【14 RING〜恐い話〜】

A:ねえ君、「もっと不幸の連珠家」って知ってるかい?

B:え?まだその上があるのかい?

A:その「不幸の連珠家」に昨日負けたやつがいるんだ。

B:え、そりゃ誰だい?

A:俺だよ。さあ、連珠をやろう!



【15 え〜、ちょっと数学的知識が必要かな?】

A:連珠社の財源確保のため、段位を増やそうという案、どうなったんだい?

B:ああ、あれね。未だに理事会でもめにもめている最中なんだ。

A:十段を作るとか、0.5段刻みにするとかあるらしいね。

B:ところが、今度また新説が出たんだ。数学者のOさん知ってるだろ。彼が言うには段位を無限級数の数式で表すんだって。何でも最後は9に収束するらしい。

A:一生九段にはなれない訳ね。





[小噺目次] [Home]