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「死刑執行人の苦悩」     大塚 公子   角川文庫
「なぜ殺さなければならないのか」…。執行という名の下に、首にロープをかけ、レバーを引く刑務官と、ゼロ番区と呼ばれる舎房でその日を待つ死刑囚。
これを読むと、「凶悪犯は死刑にせよ」と単純には言えなくなる。死刑制度を考えさせられる。

「ドラマチック チルドレン」 乃南 アサ  新潮文庫
富山市郊外にある『ピープルハウスはぐれ雲』は、様々な問題を抱えた子供達を預かり、共同生活を通して立ち直らせるための施設だ。ここへ入った中学3年の恵を初めとする少年少女の心理を
直木賞受賞作家の目で追う、感動のノンフィクション。
乃南アサはサスペンスを多く書いており、「結婚詐欺師」などTVドラマ化された作品も多い。直木賞受賞作「凍える牙」は主人公の心理描写が秀逸。

「スローカーブを、もう一球」 山際 淳司  角川文庫
ノンフィクション、スポーツライターの山際氏は、79年のプロ野球日本シリーズ第7戦を題材にした「江夏の21球」を「ナンバー」創刊号に掲載して一躍脚光を浴びた。以後数々の短編を発表したが、95年、47歳の若さで急逝。
スポーツの好きな人は山際作品をぜひご一読を。

「神戸震災日記」    田中 康夫    新潮文庫
「何かしろ、何ができる?」ーー愛着のある街の悲報に接して、作家は現地に駆け付けた。バイクに跨がり、水、下着、化粧品などを直接手渡す。その中で見えて来たのは、マスコミや企業の偽善、被災者の心を汲み取れない知事や市長の体温の低さだった。
長野県知事となった田中氏が、95年〜97年に震災後の行政や大企業を痛烈に批判する。

「通信簿はオール1」   矢貫 隆      洋泉社
小学校2年の理科の問題「影が動くのはなぜですか」竜介君の解答「ちきゅうがまわっているから」
竜介君はペケをつけられた。なんでペケなのか? 指導書には「太陽が動いているから」と書いてあるからだと? それは教科書にも書いてあるんだろうが、その通りに答えられる(先生の意図を読める)生徒だけがマルをもらえて、竜介君は通信簿に1しかつかない。 これが学校の実情なのか?
ルポライターの父が学校教育に一石を投じる。