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     小 説 の コ ー ナ ー ( 1 )
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「天国までの百マイル」   浅田次郎    朝日文庫
 バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男城所安男。心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける-----
「幸せは金で買える」のか、「金では買えないものもある」のか? 薄情な兄弟たちに比べて、恋人?マリの献身的な愛、母親とのやりとりの描写は泣かせる。(電車の中で涙をこらえて読みました)

「鉄道員(ぽっぽや)」  浅田次郎    集英社文庫 
娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。映画化され大ヒットした「鉄道員」をはじめとする、珠玉の短編集。
1月7日にABC(朝日)TVでやりましたね、見ました? 結末が分かっていて見ると、よけいに泣いちゃいました。
浅田氏は本作で直木賞を受賞。笑わせて、泣かせる浅田文学はエンターテインメントに徹している。     
「 陰 陽 師(おんみょうじ  夢枕 貘    文春文庫
平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのものを相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。
岡野玲子の漫画「陰陽師」の原作

「浪花少年探偵団」    東野 圭吾    講談社文庫
東野圭吾は「秘密」が映画化(広末涼子主演)されたことでご存知の方も多いでしょう。私の好きな作家です。ここでどの作品を紹介しようか迷ったんですが、NHKでドラマ化された本作が、中高生には読みやすいでしょう。
25歳、丸顔の美人だが口も早いし手も早い、しのぶ先生が6年生の教え子たちと共に次々と事件を解決していく。

「今夜は眠れない」     宮部 みゆき   中公文庫
サッカー少年の僕と両親、平凡なはずの一家に突如暗雲が。「放浪の相場師」と呼ばれた男が、母さんに五億円を遺贈した。お隣さんや同級生の態度が変わり、見知らぬ人からの嫌がらせが殺到、男と母さんの関係を疑う父さんは家出。壊れかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と真相究明に乗り出した。
社会派サスペンスの「火車」「パーフェクトブルー」、超能力者が登場する「龍は眠る」「クロスファイア」、江戸の下町を描く「幻色江戸ごよみ」「震える岩」etc. 宮部作品は多彩であり、どれもハズレがない。
宮部ワールドへの入門として中学生にお薦め。

「 花 埋 み 」       渡辺 淳一     新潮文庫
渡辺淳一は「化身」や「失楽園」の恋愛小説が有名ですが、元は札幌医大のお医者さんで、日本初の心臓移植を描いた「白い宴」が出世作。渡辺氏の医学小説はホンマもんです。
「花埋み」は日本初の女医荻野吟子の生涯を小説化したもの。医学を志す人(特に女子)は必読。

「ぼけナースときどきナミダ編」  小林 光恵  角川文庫
おっちょこちょいも正義感も 病棟一の新米ナースと、個性的な患者さんたちがおりなす病院ドラマ。こんなナースが病院にいたら、退院したくなくなってしまうかもしれません。ナースの経験を持つ作者が愛情こめて、
医療現場の生と死と笑いをあますところなく伝えます。「たまにオトボケ編」「いつもオドロキ編」と3部作。
人気コミック『おたんこナース』の原案小説化。