第8回 世 界 選 手 権 日 本 予 選 自 戦 記


 2003年3月22日(土)東京/練馬地区区民会館において、標記大会が開催された。

2001年の第7回世界選手権戦/京都大会において、長谷川九段草島六段、私の3名がBTで1・2・3フィニッシュを決めたため、今回の日本からの出場ワクは、「AT・QT合わせて6」と広い門になっている。奈良さんをはじめRIFレーティング上位の人はQTに個人シードされるため、さらに下位まで権利が回ってくることを考えると、上位に入れなくても、勝ち越しがボーダーラインかと予想された。5R制なので3勝がノルマと見ていた。

R1 黒:飯尾 仮先・白:桜井泰雄七段 (5→6)白36にて黒投了

 1局目は、新理事長の桜井七段戦。銀月の16までの定型から「さてどう打つか?」という所であったが、17と19の組み合わせは最悪〜〜さらに21とわ。。。
 夜行バスでの東京入りは、1月の「三上杯」で予行演習してあったのだが、エンジンがかかる前に、安易な打ち方で完敗。短期決戦での1局目の敗戦は、後々までひびいた。

R2 仮先・黒:飯尾 白:有田信義二段 (5→A)黒39にて白投了

 有田さんとはネットでよく打っていたが、生対戦は初めて。こういう人と打てるのは大きな楽しみで、東京まで遠征した甲斐もあるというもの。
 白12は初体験。「攻めてみろ」という手だが、弱い手ではなさそう。白18と黒19の交換は、黒が得をしたか? 23から黒のペースだが攻めきれるか?残り時間をつぎ込んで考えるが、とても全部は読み切れない。白34を反対でも詰んでいたようだが、はるかに難しく、10手5分で打ち切れたかどうか。

R3 黒:飯尾 仮先・白:井綿章久五段 (5→8)黒41よりイ〜リの四追い(チで白投了)

 関西ではよく対戦している井綿さんとの一戦。残山月は井綿さんの十八番。黒が主導権は握れるが、勝ち切るのは、いつも難しい。白12は15に打たないといけないはずだが、勘違いの打ち忘れだったのかな?黒から15と打って必勝形だが。。。
 17からは左へトビ三を打つ筋もあり迷った。本譜の順で勝ちが見えたから。白に30の四伸びがあるので不詰めだった。後から考えれば17を左へトビ三でカンタンであった。ヘボイ! 
 黒31からは、あきらめの粘り。しかし不思議なもので、井綿さんも勝ちを意識したのか急に消極的になる。白36を見て、俄然ヤル気復活(笑)しかし、すでに10手5分。四追い筋を必死にたどりながら37・39を打つ。「中止めなら四追いがあるはず!」  疲れた〜〜 エネルギーとツキを浪費した一局。

R4 黒:田村一誠初段 仮先・白:飯尾 (5→19)白56よりイ〜ニの四追い(白62にて黒投了)

 田村君はここまで、阪本七段、久富六段、石谷八段と当たり、さらに4Rで私と5Rでダメ押しの(笑)山口名人と当たるというすごいクジ運であった。それでも2勝3敗と健闘、後一歩でQT出場権を逃した。その後の名人戦予選を勝ち抜いて、A級リーグ入りを果たしたが、いい経験になったようだ。
 昨年のA級リーグで岡部六段に嵐新月をかけられ、「けっこう使えるもんだ」と再認識。「若手の構想力を見せてもらおう」ということで使ってみた。7からの定型を知らなかったようで、思惑どおりの展開になった。
 これでなんとか3勝をあげ、ノルマは達成。

R5 仮先・黒:久保出美五段 白:飯尾 (5→9)(図は黒23まで)

 さて、残り一局となったが、すでに精も根も尽き果てていた。夜行バスでの東京入りで、10手5分が3局続くと、完全にエネルギーはエンプティ。試合が始まってから、栄養ドリンクを飲み、ゆっくりタバコを吸って休んでいたもんだから、45分の持ち時間を序盤で20分使ってしまった。
 黒17は横着な手と見て、白18から果敢に攻めに出る。黒23となって、さて白の次の一手は?

R5 仮先・黒:久保出美五段 白:飯尾 (5→9)黒61にて白投了

 白24からは追い詰めがあると踏んだが、時間切迫で読み切れず、26とヘンな呼手を打ったのが敗因。26では、36から打ち出し、上辺で三々禁を狙って白が勝てる。四々禁も狙う手が見えなかった。
 また24では、25の方がより勝ちやすかったが、その辺を読む力が残っていなかった。

 これで、久保さんが4位に入り、大いに喜んでもらえたのだが、自分は10〜11番手に陥落。結果的にはQT個人シードの人が抜けて、私にも出場権が回ってきたから良しとしましょう。
 もう一泊して、翌日には「浅草連珠会」に参加。「雨月戦」を5連勝で優勝。エンジンのかかりが遅かった^^;
夜行バスで東京遠征するには、もう若くないのか。。。

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