NTTリストラ裁判 静岡地裁が結審!
判決は8月15日 13時15分 静岡地裁 6号法廷

 3月24日(月)、静岡地裁に提訴以来、5年半になる「NTTリストラ静岡裁判」が結審しました。

 双方の調書の確認が済み、原告側の最終陳述を鈴木原告団長と太田和弁護士が行いました。

 鈴木原告団長は、この3月31日に42年間勤めたNTTを定年退職しますが、その中で37年間培った技術を活かせない異職種配転、家族を離れ離れにした遠隔地単身赴任中の本人や家族の健康不安など、この5年余に対する憤りと無念さを陳実しました。 
最終公判の報告をする太田和弁護士 (鈴木さん最終陳述書)
 太田和弁護士は、NTTの構造改革はNTTの経営状況から見て、やらなくてもいいものであり、毎年50歳で退職再雇用を選択させるのは60歳定年制を定めた法に、本人選択という抜け道を設けたもので脱法だ。
 NTTは業務の必要性から異職種遠隔地配転を実施したとしているが、配転先で原告達が従事している仕事は静岡でも出来るもので業務の必要性は認められない。
 また、50歳超の人を在籍出向させずに異職種遠隔地配転したのは見せしめで不当だと、陳述しました。
支援のお礼と今後の決意を述べる鈴木団長
 裁判長が結審を通告し、判決は8月15日、13時15分 6号法廷として閉廷しました。

 報告集会では、結審までの長い道のりが、弁護団、原告から、また支援共闘会議、静岡地区労連、三重支部、中電元原告、通信労組OB会などの各支援団体から激励と連帯の挨拶がありました。

 静岡地裁裁判を支えてくれた弁護団は,太田和事務局長を中心に総勢19名で、総論から各論まで膨大な陳述書の作成に奮闘してくれました。
その苦労話や感想を一人一人が話してくれ、皆さん最高裁まで付き合いますと言ってくれました。
 
5年半に亘り裁判を支えてくれた弁護団
 原告鈴木団長の退職までに結審となり、ホッとしていますが8月15日の判決で終戦とはならず、いづれにしても高裁、最高裁まで行くのは明らかなので、より多くの人にNTTのリストラの不当性を訴え大企業の社会的責任を果たさせるようさらに外に訴えて運動を広げていこうと確認されました。

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