2月14日 Camouflaged the truth






ごめん。

こんにちは、KENです。


さて、今日はバレンタインデーです。

最初から期待しなければ何て事はないんです。

余計な期待をするから傷つくんです。

だから、チョコレートもらえなくても全然悲しくなんてないのです。

でも、昔は違ったのです。

こう見えても親族以外から貰った事はあるんです。

今日はその日の大切なメモリーを書くのです。

そう、あれは、数年前の今日。













その日は、とても寒い日だったと思う。

学校に行っても、チョコレートは誰からも貰えずにいた。

まあ、当然といえば当然なわけだが、義理ですらもらえないとなると悲しいものだ。

こんな事なら女の子と少しは仲良くしておけばよかったかな。

そんなことをぼんやりと考えながら、僕は帰路を歩いた。

家の前に着くと、見かけた事がある人物がいた。


その人物は、僕を見かけるとこちらの方に駆け足で寄ってきた。

彼女は、近所の子で小さい頃からの知り合いだ。

幼馴染というほど仲が良かったわけでもないのだが。

とりあえず、声をかけた。


僕「あれ、どうしたの?」

「うん、ちょっと、渡したいものがあって・・・。」


そういって彼女は綺麗に包装されたモノを差し出した。

直感的というかこの日に渡されるものなんて"アレ"しかない。


「これ、形が崩れてるかもしれないけど・・・。」


照れくさそうに彼女は笑いながら無理矢理僕に渡した。


僕「あ、ありがとう。嬉しいよ。」


僕は素直に自分の言葉を現した。

彼女は僕の言葉が嬉しかったのだろうか、俯きながらもこう切り出した。


「ちょっと学校では恥ずかしくて渡せなかったの・・・。」

僕「どうして?」


恋愛とかそういうのには疎かったので、その言葉の意味が解らなかった。

彼女は漫画かアニメみたいに全身を真っ赤にしながら、こう言った。







































「だって・・・、特別な想いをこめたチョコだから・・・。」



























僕「えっ?それって・・・。」


バラバラになったパズルの欠片が一つの絵になるように、僕は彼女の言いたかったこと、

彼女の気持ちに気がついた。

何か喋らないといけないと思った矢先、


「そ、それじゃ、また。」


彼女は、言葉を返す暇もなく走り去っていった。

転ばないといいんだが・・・。

外に居ても寒いので、家の中に入った。

制服を脱いで普段着を着る。

僕は彼女からチョコを見ながら、その言葉の意味と気持ちを噛み締めていた。


僕「特別な想いか・・・。」


嬉しくないといえば嘘になる。

いや・・・、考えれば考えるほど、嬉しかった。

僕も彼女の事が、




































好き

なんだ。

彼女のチョコレートを食べながら彼女の言葉を思いだす。


「だって・・・、特別な想いをこめたチョコだから・・・。」
















































































































好きとか嫌いとか最初に言ったのは誰なのかしら〜

駆け抜けてゆく〜

私の〜










































メモリアル♪