2月13日 on the day before SAINT VALENTINE DAY





われわれの人生の場景は粗いモザイクの絵に似ている。
この絵を美しいと見るためには、それから遠く離れている必要がある。
間近にいてはそれは何の印象も与えない。


オフ会たのしかったー!

こんにちは、KENです。


オフ会、無事に終わってよかったです。

指令メール、来たことには来たけど無理でした。

ま、1通だけだしね・・・。

現地で送ってもらったから2通かな。

友情とかこんなものですよね^^

まあ、それはともかく

楽しかったです。

春か夏にまたやりたいと思います。


これから書く話は、誰かの物語。

俺自身のの話かもしれないし、貴方の話かもしれない。



あれは、僕が中学3年生のバレンタインデーを迎えた時だ。

その日の昼休みも友人と走り回って遊び、昼休みが終わるチャイムを聞いたところで教室に戻った。

仲の良い女子達から何ともいえない視線を感じた。

僕は、「まさか・・・」と思ったが

案の定、仲の良かった女子の一人に至急玄関に向かって欲しいと言われた。

僕は急いで玄関に走った

仲の良かった女子の一人、Tさん(仮称)が僕を待っていた。

T「ごめんね、呼び出したりして」

僕「いや・・・それよりどうしたの?」

僕は何を言われるかわかっていたが聞かずにはいられなかった。

T「うん・・・これ、受け取って欲しいの」

そう言って差し出されたのは綺麗に包装されたチョコレートだった。

僕「あ・・・、うん、ありがと」

T「あ、あとね・・・」

僕「・・・」

T「貴方のことが好きです・・・付き合ってください」

その子は、クラスでも人気のある子で、とても優しくいい子だった。

突然の事で何を言っていいのかわからなくなっていた。

静寂の中、5時間目を告げるチャイムが鳴り響いた。

僕「今日一日、考えさせて欲しい・・・」

T「・・・うん」

僕「戻ろう、授業始まっちゃうよ」

T「うん」

僕達は駆け足で教室へと戻った。

授業はまだ始まっておらず、クラスメイトも席を立って歩いていた。

Tさんは、仲間内の女子、つまり僕の友達でもあるのだが、その子達に結果を聞かれているようであった。

自分の席に戻り、貰ったチョコレートを鞄の中にしまう。

後ろの席の友人にからかわれたりもしたが、嫌な気分にはならなかった。

学校が終わるまでに、いくつかチョコレートを貰った。

全部、義理チョコだった。


家に帰り、貰ったチョコレートを食べながらTさんのことを考えた。

僕は受話器をとりTさんの家に電話をかけた。

T「はい」

僕「もしもし、○○ですが、Tさんはいますか?」

T「あ、はい、私です」

僕「あ、チョコレート美味しかったよ、ありがとう」

T「本当?よかった・・・」

僕「それでさ・・・昼間の返事なんだけど」

T「あ、うん・・・」

僕「えと、好きかどうかはわからないけど、もっとTの事知りたい」

T「うん・・・」

僕「それでもよかったら、お願いします」

T「・・・うん」

それから、少しだけ話をして電話を切った。

Tさんから貰ったチョコレートはとても甘かった。


1週間も経たないうちにクラスで仲の良い友達に僕とTさんが付き合っていることが広まっていた。

仲の良いとはいえないが、友達のKさんが言いふらしていたのだった。

僕は憤怒したが、Tさんは許してあげてほしいと僕をなだめた。

それからしばらくして憤りもなくなった頃、皆でカラオケに行った。

カラオケが終わり、陽も落ちていたので、彼女を送っていった。

途中、公園でいろいろ話をした。

学校でかまってあげられない分、いっぱい話した。

とても楽しかったし彼女も喜んでくれた。

別れ際、彼女にとって初めてのキスをした。


それからしばらくしてホワイトデーの日が近づいてきた。

義理チョコのお返しとTさんへのお返しを買った帰り

偶然にもTさんを同じ店で見かけた。

声をかけようと思って、近づいた時

男「待った?」

T「ううん」

男「じゃ、いくべ」

Tさんは、同じクラスの男子と歩き始めた。

僕の心の中で何かが崩れるような音がした。


何かの間違いであると信じたかった。

僕は、恥しかったが学校でも積極的に話しかけることにした。

僕「たまには一緒に帰ろう」

T「あ、ごめん、他の子と一緒に帰る約束しちゃった・・・ごめんね」

僕「あぁ・・・そう、じゃあね」

彼女の挨拶も聞かずに帰った。

デートに誘おうと勇気を振り絞って電話してみた。

僕「あのさ、この前、映画見たいって言ってたよね?一緒に行こうよ」

T「あ、ごめんね・・・違う子と見ちゃった」

僕「そ、そうか・・・」

T「ごめんね」

僕「あ、あのさ」

T「うん?」

僕「俺のこと、避けてない?」

T「・・・そんなことないよ」

僕「でもさ、一緒に帰ろうって言ってもデートに誘っても断ってばっかじゃん・・・」

T「・・・」

僕「前に見たよ、○○と一緒に歩いてるところ」

T「そ、それは・・・」

T「もう・・・冷めちゃったの」

僕「そうか」

この時不思議と冷静だった。

彼女は泣きながら謝り、そっと別れを告げた。

受話器をおろした時、涙が流れた。


その後、直ぐに卒業式を向かえた。

卒業式は卒業式でいろいろあったわけだが、

それはまた別の話。

話によれば、Tさんと一緒にいた男は付き合っているようであった。

この季節が来ると思い出す

言えなかった言葉とすごく甘かったチョコレートの味を。

ちなみに、昔も今も甘いチョコレートは嫌いだ。