あなたの本来の「指向」を探る4つの質問       topへ戻る
  
.
<主にMBTIタイプ入門 (金子書房)から引用しています>

ここでは、ユングの理論から発展させたMBTIという指標を使った4つの質問から、

あなた自身の本来の指向をさぐっていきましょう。

その準備として、簡単なエクササイズをしてみますので、簡単なメモ用紙と筆記用具を準備してくださいね。

まず、普段するように、あなたの名前をメモ用紙書いてみてください。




---------------------------------------------------



次に、今書いた方の反対の手を使って、あなたの名前をメモ用紙に書いてみてください。




----------------------------------------------------



あなたが、普段使っている利き手で、名前を書くときと、反対の手を使って書いた時では、どのような違いを体験しましたか?

一般的には、以下のような反応が多く聞かれます。

利き手 反対の手
・自然
・何も考えずに書けた
・苦労しないし簡単
・文字がきれいで読みやすい
・大人の文字
・不自然
・考えないと書けない
・意識し、集中しないと書けない
・労力がかかる
・ぎこちなくて稚拙


こうした人々の反応やあなたが実際体験したときの感想が、「指向」そのものの考え方として説明できます。

「あなたは必要に応じてどちらの手も使えるし、実際には常に両方の手を使っているが、

文字を書くときには、一方の手の方が自然で自分らしい字が書けるが、反対の手では労力を要し、ぎこちなく感じる」


あなたは、訓練すれば指向しない方の手でも文字を書けるようになりますが、

一日中利き手でないほうの手を使って仕事をしたり、勉強したりするのは、かなり大変なことであることは、想像できると思います。

このときのあなたの心の利き手が、あなたの指向(強み)であり、反対の手が指向していない(弱み)であると考えられます。

このことに注目し、次の4つの質問にたいして、

各項目の2つの機能のうち、あなたは、どちらの指向をより好むのかを、考えてみてください。

どちらか一方を選ぶのに迷ってしまう場合では、少しでもより強く自分が感じる方を選んでくださいね。


@外向 か内向か

A感覚か直観か

B思考か感情か

C判断的態度か知覚的態度か


これらの指向には、どちらを選んだほうが正しい、あるいは、良いということは一切ありませんし、優劣をつけるものでもありません。

指向の違いは、ただ単に、異なることに関心を向け、異なる分野に興味を持つ、多様な人々を生み出すだけです。

MBTIの指向を表す言葉には、普段から聞きなれているものもありますが、

日常会話で用いられるときとは、異なった意味で使われているので注意してください。例えば、

・「外向」は、「社交的」とか「明るい」ということではありません。

・「内向」は、「内気」とか「消極的」なこととは違います。

・「感情」は、情緒的にいう「感情」とは違います。



それでは、診断を始めてみましょう!



@外向  か内向 か (どこに関心を向けることを好むか)

「外向」を指向する人に多くみられる特徴
Extraversion)
「内向」を指向する人に多く見られる特徴
(Introversion)
・自分の周囲で起きていることに注意を払う
・話すことによるコミュニケーションをより好む
・実際に行動したり、人との関わりを通じて、学ぶ
・興味を広げる
・人と話をしながら考え、まとめていくことが多い。
・人との交流を好み、自分を表現することが多い。
・すすんで周囲の人や出来事に関わっていく
・自分の内面に起きている事に注意を払う
・書くことによるコミュニケーションをより好む
・内省したり、肉体的体験を通じて、学ぶ。
・興味を掘り下げる
・考えがまとまってから話すことが多い。
・一人でいることを好み、
自分を表現することが少ない
・今していることに集中して取り組んでいく

さて、あなたは「外向」と「内向」、どちらをより指向しますか?

「外向」の方は「E」、「内向」の方は「I」とお書き下さいね。




A感覚か直観か(どのように情報を取り入れ/知覚することを好むか)

「感覚」を指向する人に多く見られる特徴
Sensing)
「直観」を指向する人に多くみられる特徴
(Intution)
・実際に今起きていることに着目する
・実際に役立つことや実践的なことに価値を置く
・ひとつひとつ具体的なことに重きを置く
・ものごとを観察したり、記憶する。
・先のことより、今に目が向きやすい
・ひとつずつ、順を追いながら情報を集める
・経験の積み重ねを信頼する
・ものごとの全体像や可能性に着目する。
・イメージや洞察に価値を置く
・抽象的なことや理論を大切にする
・事実の背景にあるパターンや意味をとらえる
・今より先のことに眼が向きやすい
・ふっと思いついたり、思いたったことなどから情報を集める
・ひらめいたことを信頼する

さて、あなたは「感覚」と「直観」、どちらをより指向しますか?

「感覚」の方は「S」、「直観」の方は「N」とお書き下さいね。




B思考か感情か(どのように結論に導くことを好むか)

「思考」を指向する人に多く見られる特徴
Thinking)
「感情」を指向する人に多く見られる特徴
(Feeling)
・分析的観点を重視して考える
・論理的に課題を解決に導く
・原因と結果から考える
・毅然とした印象を与える
・気持ちに左右されず、客観的な真実を追究する
・合理性を大切にする
・公平である
・相手や自分の大切にしていることを重視して考える
・人々への影響を考慮する
・自分の価値基準から考える
・親しみやすい印象を与える
・調和や個人の尊重を求める
・気持ちを大切にする
・受け入れる

さて、あなたは「思考」と「感情」、どちらをより指向しますか?

「思考」の方は「T」、「感情」の方は「F」とお書き下さいね。




C判断的態度か知覚的態度か(どのように外の世界と接することを好むか)

「判断的態度」を指向する人に多く見られる特徴
Judging)
「知覚的態度」を指向する人に多く見られる特徴
(Perceiving)
・スケジュールにそって行動する
・整理された状態を好む
・規律正しい
・どちらかというと几帳面な
・まずは計画を立てる
・結論を出すことや決着をつけることを好む
・最後に慌ててやることを避ける
・状況に応じて行動する
・制約にとらわれない
・格式ばらない
・どちらかというと柔軟な
・まずは状況をみる
・結論や結果に変更の余地を残しておくことを好む
・最後に一気にやる

さて、あなたは「判断的態度」と「知覚的態度」、どちらをより指向しますか?

「判断的態度」の方は「J」、「知覚的態度」の方は「P」とお書き下さいね。





さあ、ここまできますと、メモ用紙には、あなたの指向のタイプが、「ISFP」とか「ENFJ」のように書き表されていると思います。

ここでは、2×2×2×2=16パターンの指向が考えられ、それぞれの指向タイプによく表れる特徴が次の表になります。



感覚(S)タイプ 直観(N)タイプ
内向(I)
タイプ
ISTJ

実直で、静かで、集中して几帳面
にものごとをやり遂げる。
実践的で、秩序や事実を重視し、論理的、現実的で、頼みにできる。
すべてを体系立てて整理しようとする。
責任感があり、やるべきことをいったん決めたら、
抵抗や障害にあっても着実にやり通す。
ISFJ

静かな方で、友好的で、責任感があり、実直である。義務を果たそうと誠心誠意尽くす。
課題遂行やグループ活動に着実さをもたらす。
几帳面で、労をいとわず、ものごとに正確である。技術的なことにはあまり興味を示さない。
忍耐強く、ものごとの詳細に取り組む。
人に対して忠実で、思いやりがあり、
感覚が鋭く、相手の気持ちを大切にする。
INFJ

忍耐強く、独自性があり、自分に求められていることや、望まれていることに応えるために意欲をもって、最善を尽くそうとする。
控えめながら、押しが強く、実直で、他者を気遣う。強い信念にもとづいて、世の中に貢献するための明確な視野をもつことにより、
信望を得ることがある。
INTJ
独自の
考え方をもち、自分のアイデアや目的の追求に高い関心をもっている。長期的な視野をもち、出来事の意味やパターンを素早く見出す。自分が興味ある分野においては、体系立てて課題を整理し、最後までやり遂げようとする。
懐疑的、批評的、自立的で、堅い決意をもつ。
能力や成果に高い水準を求める。
ISTP

冷静な観察者。
口数が少なく、人に自ら働きかけることはあまり多くない。
対象から距離を置いたところで好奇心があり、周囲が予期しないような独自のユーモアセンスをもって、ものごとを観察し、分析する。原因と結果や、メカニズム、論理的な原則に基づく事実の体系づけに興味を示す。身近な問題の核心をとらえ、解決策を見つける。
ISFP

遠慮深く、もの静かで、友好的である。また、人の気持ちに敏感で、
人当たりもソフトで、謙遜な態度を示す。
不和を避け、自分の意見や価値観を他者に押し付けないようにする。
周囲を進んで引っ張っていくより、支持する側にまわることが多い。
今を実際に楽しんだり、味わったりすることを大切にし、あわてたり無理をすることを好まないため、気張らずにものごとを行うことが多い。
INFP

静かな観察者で、理想を求め、人に忠実である。外で起きていることと、自分の内面の価値観と一致していることを重視する。
好奇心があり、ものごとの可能性を素早く見出し、アイデアを実行に移す促進者の役割をとることが多い。
順応性、柔軟性があり、自分の価値観がおびやかされない限り、受容的な態度を示す。人を理解したり、人間の可能性を実現する方法を求める。
所有物や物理的環境にはあまり関心を払わない。
INTP

口数が少なく、人と進んで関わるより、理論的、科学的な探求に楽しみを見つける。
いろいろなアイデアに興味を持ち、社交的な集まりや、とりとめのないおしゃべりには、あまり関心を示さないことが多い。自分の興味がはっきりしていることが多く、自分の中にある興味を生かしたり、役立たせることが可能な職業を求める。
外向(E)
タイプ
ESTP

自分の置かれた状況の問題を、直接解決していくことに力を発揮する。
実際い行動することを好み、来るものは拒まずの精神で楽しむ。
メカニックスを扱ったり、友人や知人と共にスポーツや活動をすることを好む。
順応性があり、許容範囲が広く、具体的な効果や結果を得ることに関心を払う。
冗長な説明を嫌い、具体的なものやことがらを直接扱ったり、操作・分解、組み立てることに力を発揮する。
ESFP

人やできごとなど外界と関わることを好み、受容的、友好的で、あらゆることに楽しみを見つけ、他者がより楽しめるように、工夫することに喜びを見出す。
体を動かして行動することや、周囲に働きかけることを好み、今起こっていることに目を向け、意欲をもって参加していく。
理論をマスターするよりも、実際に体験しながら覚える方が楽に感じることが多い。常識や実践的な対人能力が必要とされる場面で、力を発揮する。
ENFP

人あたりがよく、快活で、情熱的で、意気盛んにものごとに関わり、独創的で、想像力に富んでいる。興味が起きれば、どのようなこともすることができる。
難しいことへの解決法を素早く思いつき、困っている人を助けられる態勢にあろうとする。
事前に準備しておくよりも、即興で対応することが多い。自分のしたいことに、どうしてもそれをせざるを得なくなるような理由を見つける。
ENTP

反応が素早く、独創的で、得意なことが多い。周囲に刺激を与え、機敏で、率直である。
賛成、反対のどちら側からも、楽しんで議論に加わることが多い。
未知のことや、挑戦的な問題解決に対して臨機応変に対処するが、定型作業を軽視することがある。
次々に新しいことや考えに掻き立てられ、自分のしたいことに、論理的な理由を見出す。
ESTJ

経験的に思考し行動する。
現実や実際的なことを重視し、経営や機械工学などに興味関心をもつ。

抽象的な理論を学ぶよりも、論理的に体系立てたことを実際にすみやかに遂行しうるように習熟しようとする。
決断性があり、決定を素早く実行に移し、
一つ一つ確実に積み重ねながら、実際に運営したり、事を動かすことに力を発揮する。
ESFJ

親しみやすく、おしゃべりを好み、実直で、生まれながらの協力者、または熱心な活動家である。
調和を求め、それを創りあげることを好んでする。
快活で、人のためになることをしようとし、励まされたり、ほめられることで力を発揮する。
直接目にみえた形で、人の生活に影響をおよぼすものに高い関心を持つ。
ENFJ

周囲の状況に敏感に反応し、責任ある行動を取る。
他者の考えや期待されていることを心から気遣いながら、ものごとに対処しようとする。提案をしたり、グループの進行を、そつなく巧みに行うことが多い。
社交的で、思いやりがあり、周囲の賞賛や批判に敏感である。
人の手助けをすることを好み、人の成長を可能にしようとする。
ENTJ

思弁的に思考し行動する。
率直な態度と、決断性をもつリーダー的存在であることが多い。組織の問題を解決するために必要な、統合的なシステムをつくり、それを実際に導入しようとする。弁論のような、論理的で知的な話をすることを好む。
常にさまざまな情報に通じており、知識の蓄えを増やしていくことに楽しみを見つける。


MBTIは信頼性や妥当性に裏付けられた質問紙法の性格検査ですが、どの検査にもいえるように、検査には限界があります。

ですから、報告書に表示されたタイプがぴったりくるかは、自分で確認することが必要で、これをベストフィットタイプといいます。

ほとんどの人が、上の表に示されたタイプがしっくりくるのではないかと思いますが、そのタイプの記述がそう感じられた場合には、

その結果がおそらくベストフィットタイプです。

上の表のタイプがしっくりこない場合、何らかの理由で、本来の指向が反映されなかったことが考えられます。一般的な理由として、


・「こうしたい」 「こうあるべき」 という考えを念頭において回答した。

・自分の仕事上の期待や生活環境によって、回答が左右された。

・回答に何がしかの偶然の要素が入り込んだ。


自分のタイプに確信がもてない場合は、自分の指向についてさらに考え、自分によりしっくりくるベストフィットタイプを探しましょう。

例えば、もしEとNとPはぴったりすると感じていたら、ENFPとENTPの両方の説明を読んでみてくださいね。

どうしても、自分のベストフィットタイプが見つからなくても、無理に決める必要はありません。

ぴったりするタイプを考えるということは、自己探求のプロセスです。その場合は、まず、自分に近いタイプに目星をつける程度で十分です。


さて、ここからがさらに重要ですが、それぞれのタイプには苦手な分野が存在します。

感覚(S)タイプ 直観(N)タイプ
内向(I)タイプ ISTJ

物事の可能性や、全体的な関連性をとらえる
ISFJ

ものごとの長期的な見通しや関連性をとらえる
INFJ

周囲の人々に関する具体的な情報をとらえる
INTJ

今起きていることや、詳細を考慮に入れる
ISTP

周囲の人々についての情報を考慮に入れる
ISFP

対象から距離を置いて評価する
INFP

対象から距離を置く姿勢や倫理から、ものごとの可能性を評価する
INTP

周囲の人々のものの見方や要望を考慮に入れる
外向(E)タイプ ESTP

将来についての見通しをつける
ESFP

周囲の人々についての洞察を深める
ENFP

事実や、実用的な情報を蓄えたり、検索する。
ENTP

現実から課せられる限界を考慮に入れる。
ESTJ

自分や他者の価値観に照らし合わせて、決定を検討する
ESFJ

他者を客観的な観点から理解する
ENFJ

対象から距離を置いた的確な論理を用いて、人間関係を検討する
ENTJ

価値観と行動の整合性を見極める


これらは、心理学の中では、劣等機能とよばれ、

旧来の教育法では、自分の苦手な分野を克服し、より完全な人格を目指すような指導が一般的でしたが、

最近は、これらの劣等機能について、あえてほったらかしにして、自分の得意分野をより伸ばして、より個性的な人格を目指していく

指導法も認められるようになってきています。

もちろん、自分の劣等機能(弱み)をしっかりと認識し、あえて開発していこうとすれば、より豊かな人生が待っているような気もしますね。

これらのベストフィットタイプをそれぞれの人が、きちんと理解していると人間関係がスムーズに進むため、

欧米では、自分の名札の下に、自分のベストフィットタイプを表記している会社もあるそうです。

●タイプを用いる時の注意点

・どのタイプにも、どの人にも、その人固有の強みや課題があります。タイプに良し悪しはありませんし、また、仕事や人間関係において、

組み合わせの相性も良し悪しもありません。

・タイプを理解したり活用することの目的は、自己理解を深めることと、個人間の違いを認め、補い合うことで建設的な人間関係を築くことにあります。

・タイプで個人の全てを説明することはできません。人の性格は、計り知れないほど複雑で深遠なものです。
 ですから、もちろん同じタイプであっても、「十人十色」です。

・タイプは自分を理解したり、あるがままの自分を受け入れるために使いましょう。

 何かをしたこと、何かをしなかったことの言い訳に使ってはいけません。

・いかなるキャリア、活動、人間関係から自分を遠ざけるために、タイプを用いるのはやめましょう。


タイプの考えは、友人間、同僚間、個人間、グループ間など、さまざまな人間関係に応用することができます。

その中でも特に、親子の関係に役立たせることができます。それは、子供のために何かしようとするときに、

親や教師たちは、自分たちにとって良かったと思えることが、子供にとっても良いだろうと考えてしまうことが往々しにしてあるからです。

子供のときに、自分の指向に確信がもてないと、自信の低さ、反抗、過剰適応などが生じると考えられます。

子供が本当に必要とすることに目を向け、子供独自の指向の発達や自己表現を援助するために、タイプの考え方を役立ててください。

私はMBTIの研修は体験しましたが、有資格者ではありませんので、

さらに詳しくMBTIについて知りたい方は、下記の書籍を読んでみたり、MBTI研究会に参加したりしてみてくださいね。





topへ戻る