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平成17年12月 日
秋田県議会議長 辻 久男 殿
高等学校図書館に「学校司書」の配置を求める請願書
<請願事項>
高校図書館充実のため、すべての高校に正規・専任の専門職として、「学校司書」を配置すること。なお、配置にあたっては現職者の豊かな経験に配慮すること。
<請願理由>
議会の皆様におかれましては、厳しい社会情勢にもかかわらず、常日頃、県民の暮らしのために、また、秋田県の将来のためにご尽力くださいまして、ありがとうございます。
さて、このたびは、「高等学校図書館の充実」の問題解決に、お力添えをいただきたく、L.S.C.(高等学校図書館司書の会)と高校図書館を守る会より、請願いたします。
現在高等学校図書館で働く臨時職員は、図書館の専門知識と豊富な経験を持ちながら、雇い止めの危機にさらされています。他県では、「学校司書」は30年以上前から正規の職として認められていますが、秋田県では今日なお、臨時職員のままです。そんな中「学校司書」達はL.S.C(高等学校図書館司書の会)という私的な研究機関を発足させ、研鑽を積んで来ました。
学校の図書館はただ本が置いてあればよいというものではありません。その活動は、各学校の生徒の傾向や授業との関連を見極めた図書の選定を進めること、選定した図書の注文や受け入れ業務、各校数万冊に及ぶ図書の管理、教員や生徒へのレファレンス、新着図書だけでなく、学校行事や授業とタイアップして行う生徒への広報活動、また、生徒会の図書委員会活動など、実に多岐にわたっています。図書の分類の仕事一つを取ってみても、専門的知識と一貫した視点が必要で、任用期間2年では満足な仕事はできません。最近では総合学習の時間以外にも、生徒が自らの課題に応じた調べ物をする機会も多く、図書館職員は読書と調べ物の水先案内人を一日中務めているのです。さらに、学校図書館の特性として、いかに生徒に読書への興味関心を持たせ、必要な情報を手に入れる術を身につけさせるのか、生徒が使いやすい図書館にする手だてなど、一般の図書館とは違う教育的情熱や工夫が求められます。最近は教室に行けない生徒を受け入れ、第二の保健室と言われるほどです。
秋田県がいちはやく「読書推進計画」を策定したのは、県民の心の豊かさの向上を図り、文化的な風土を将来にわたって創造していく方策として、まことに素晴らしいことと歓迎いたします。そうであればこそ、読書の基礎を育むべき高校生に対して、より良い図書館環境を与えなければなりません。県内には、専任の学校図書館職員が不在のため、ほとんど開館されず、生徒の利用を促す指導もままならない学校図書館がたくさんあります。どうか、正規・専任で、専門職の「学校司書」をすべての高校に配置して、高校図書館の充実を図ってください。また、学校図書館職員配置を制度化するにあたっては、他県の例にならって、現職者に採用の道を開いてください。学校図書館の機能を維持し、これまでの実践の蓄積を無にしないために、切に願い、ここに請願いたします。
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