1年が経過したところで、原点に戻ろう。どうして、英国、Warwickを
選んだのか?
■Warwick Business School
1967年開校以来、30年間で急成長し、MBAは英国での評価はまず
まずである。LBSは別格として、Cranfieldとよく比較される。BP、ICI、
British Steelなど、ビジネス界との繋がりが強く、研究活動が迅速に
プログラムに反映され、幅広い研修を実施している。
講義以外にも、グループ作業により、(1)過負荷の状況でのマネージ
メント能力、(2)複数グループに帰属する中でのバランス感覚を養うこ
とができる。最終タームでは、指導教官のもと、卒論という形で、理論
を実践する。1年間というMBAにおいて、企業戦略について理解を深
めることができる。
一般的に企業戦略・マーケティング・オペレーションに強いといわれて
いる。逆に財務は少し弱い。マーケティングは、Peter Doyleが他へ
移ったのでかなりつらい。
■どうして英国か?
私の場合は、1年が前提であった。一般的には、MBAというと、やはり
米国2年というのが主流です。ビジネスの繋がりという意味でも米国だ
と思う。それで必然的にMBAは2年ということになるわけです。ヨーロッ
パでは、1年というのが主流だけど。はやり米国のほうが先を進んでい
ると思う。特に最新分野やケースの内容など顕著です。学生のレベル
はかわらないと思う。教授とマテリアルが米国より古いのかなと思う。
よって、英国MBAに行く価値は、ヨーロッパの現状を調べたり、ビジネス
の繋がりをもつためということになる。ただし、1年という期間が重要とな
れば話は違ってきます。2年より学費・生活費が安くなるというメリットも
ある。
■英国1年MBA
ヨーロッパだと、INSEAD(仏)、IMD(スイス)、LBS(英、2年)が世界的
に有名です。入学基準と卒業基準も非常に高いので参考外でした。
LBSの建物は荘厳という言葉がピッタリです。
英国では、体系的にMBAをプログラム化しています。それなりの歴史を
もつ大学であれば、プログラム、講師とよく構成されていると思います。
英国の学生は、数校の中から選んできているので、結構優秀です。
リサーチで有名: Lancaster、UMIST、Warwick
産業界の評価高い: LBS, Cranfield, Warwick
大学知名度高い:Oxford, Cambridge,Imperial College, LSE
難易度は、LBS、Oxford、Cambridgeが難しい。あとは米国に比べれば
優しい。Oxford、CambridgeはMBA創設10年で、まだプログラム、講師
の整備中のようだ。
■米国1年MBA
米国でMBA1年は変わり種のプログラムとなります。はやり米国2年が
主流です。
・エグゼクティブMBA
Stanford、MIT、などなど。管理者用のコースです。2年も仕事を抜け
られない人達のためのもの。
・短縮MBA
Emory:
1年次をスキップして、2年目から合流するような形式。コカコーラ本
社があるアトランタにあり、資金潤沢で学校設備、講師も引き抜いて
いる。
・特化短縮MBA
Pittsburgh-Katz
International Businessに特化している。1年制の中ではよいのかも
しれない。ピッツバーグにある。
USC-IBEAR
International Businessに特化している。その中でもアジアに特化し
ている。50人くらいで日本人が7名くらい。日本人が多すぎる。カリ
フォルニアにある。
・特化MBA
Thunderbird
International Businessで有名。MBAとは言わないかもしれない。1年
間で卒業するのが難しいらしい。モジュール形式だろうから、四半期
遅れて卒業などは可能。会社派遣では許されない。
Purdue
MSIAとかいうプログラム。MBAではない。Master Science in
Administration?結構よいらしい。イリノイだったか、真ん中のほうにあ
り田舎だ。
■英国1年を選んだ理由
私が英国を選んだ理由を整理しておきます。
・1年であること。
(僕の場合は1年が前提だった)
・総合的なMBAであること。
(米国1年は特化したプログラムである)
・Warwickなど、優秀な学生が集ること。
(米国1年では学生のレベルが少し疑問?)
・学んだ理論を実践する場があること。
(最後の3か月がプロジェクト期間である。卒論で形にまとめる)
■Wawickを選んだ理由
私は、会社の先輩でWarwick出身者に意見を求め、最終的にWarwickを
選択した。
Cranfield:
出願せず。日本人は希。かなり厳しいプログラムらしい。また、少し技術
よりだとも聞く。
Imperial:
合格。ロンドンにあり大学名とも魅力だが、評判がMBAとしてはWarwick
より、また学生の年齢層が少し低い。
Bath:
合格。全英10位くらい。ここも技術より。
Warwickでほぼ満足しているが、プログラム編成・講師などに改善の余地
がある。また、春からBritish達は就職活動に忙しくなり、秋学期の頃より、
一体感がなくなってくる。これは夏の到来とともに、スポーツという形で、
補われることになる。
つづく