春の陽気に誘われ。スティーブに誘われ。マスターズに誘われ。
ゴルフを始めた。決して私の意志ではない。
やると決まったら早い。スティーブとアルゴスのカタログを吟味し、
さっそくアルゴスに向かった。あれこれ迷ったが、道具を云々
言える実力ではない。一番安いものを買った。
ハーフセットとバックで69ポンドだった。買うやいなや、すぐに、
近くの公園のショートコース(18ホール)に2人は立っていた。
平均は80ヤードくらい。2ポンド。青い芝で遊ぶには丁度よい。
一番ホール。やっと英国での初ラウンドかと、私が感慨にふけっ
ていることをスティーブは知るよしもない。前の組の子供達が
終わるのを待ち、記念の第一打はダフり。全英オープンにように
芝が深いわけではない。
スティーブもそんなに上手くなく、ともに5。ダブルボギー。
最終スコアは2人とも、80台。でも、パー54。
リンクス特有の風、深い芝。オーガスタのようなうねったグリーン。
に悩まされるるはずもなく、快適な汗とは裏腹に落ち込む2人
であった。
15分くらい行ったところに、ドライビングレンジ(練習場)がある。
スティーブの友人に教えてもらってから、一人でもよく行くように
なった。30球1ポンド。広いので周りにネットもなく快適だ。
しかし、ノーマンはやはりオーガスタでは勝てない。オラサバルは
何年か前に、TVでさんまとゴルフ対決しているのを見た事がある。
5番アイアンのバンカーショット上手かった。
1年ぶりくらいのゴルフだったので楽しかった。英国仕込みの
ゴルフを帰るまでに身につけよう。
スペインにも行って、バレステロス、オラサバル仕込みのショットも
盗みにいくか。おっと。その前に明日からパリだ。決して私の意志
ではない。妻へのご褒美なのである。
つづく