退職前後の心境 通勤風景

私がJRを利用する区間は東海道線の藤沢駅〜東京駅です。鎌倉市民ですがJRの最寄駅は藤沢の方が近いのです。若い頃は約1時間立ちっぱなしでも苦になりませんでしたが、いつの頃からか藤沢駅始発電車を利用するようになりました。ただし、座っていくには15分ほどホームで並ぶ必要があります。始発電車でなくても運がよければ途中の横浜駅あたりで座れることがありますが、そのようなことを期待しながら満員電車に乗るのも情けないことです。

いつものように昨日も始発電車で座るために並びました。二列で並ぶのですが、私は右側の列で前から5番目でした。これなら間違いなく座れます。これが7番目だと際どい勝負になります。1時間眠っていくのと立っていくのでは大違いです。ところでこの日、私の前に並んでいたのは若い男のサラリーマンで、その前には誰かのカバンが置いてありました。早目に着いてカバンを置いて位置を確保し、自身はベンチに座って新聞を読むという人が時々いるのです。ところがこの日は違いました。始発電車が入線する5分前になった頃、若い女性(OL風)がバタバタと小走りでやってきてカバンのところに並んだのです。そして、その後ろの男(私の前の男)がカバンを拾いあげました。

もうおわかりですよね。二人は共稼ぎの夫婦なのです。亭主だけ早目に来て自分のカバンを自分の前に置いて、妻が後から来てそこに並ぶのです。これって明らかにルール違反というかマナーに反するというか、いずれにせよ若い者がみっともないですよね。皆さんどう思いますか。しかも誰も注意しないのです。実は私も黙っていましたが。

亡き父の言葉を思い出します。電車に乗車した時に、無意識のうちに空いている席を探してしまう自分に気がついて、老いを感じて自らを恥じたそうです。大正生まれの頑固者らしい美学だと思いました。そこまでの境地にはなれませんが、席の奪い合いなどみっともない姿は見せたくないと考えています。

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