ワ カ メ


昔からの健康食品 ワカメ
 ワカメは12月頃から芽ぶき、2月から5月にかけて生長し、6月頃には流れ去る1年生の海藻である。
 良質のワカメが生えるのは、潮通しのよい水深5メートルまでの浅い岩礁や石ころの海底です。
 北海道、東北、北陸などの北方水域のワカメは、葉片が細長く、胞子葉が葉片の下部から離れて着生する「ナンブワカメ型」と、南日本沿岸のものは、葉片の巾が広く、胞子葉が葉片の下部につながる「ナルト型」がある。
 ワカメの品質の良し悪しは、水に浸したとき溶けたり崩れたりせず、また赤みを帯びていないものを良しとする。
 ワカメは日本列島近海の特産海藻で、暖流域に広く分布し、沖縄を除く各地で生産され、自生するものと、養殖するものとを合わせた生産量は、年間13〜14万トンで、このうち養殖ものが90%を占めている。
 味噌汁の具、煮物、つまなどの外、最近はサラダ、ラーメンやインスタントスープの具など、さまざまに使われ重要な健康食品である。