ウ    ニ


高級料理のウニ味噌
 磯の香りを満喫させ、日本人好みの食品といえばウニが上げられ、今では寿司屋か高級料亭にでも行かなければ、口に入らぬほど高級化し、ウニの増殖は地方によっては積極的に実施されている。 代表的な食用ウニは、ムラサキウニ、アカウニ、バフンウニであり、佐渡海岸の岩礁帯のくぽみには、トゲの長い黒紫色をしたムラサキウニ、トゲの短い暗緑色をしたエゾバフンウニが多い。 ムラサキウニは本州中部以南から香港まで分布し、バフンウニは日本全域に分布し、夏になると岩の下部へ移動している。 海藻類を主体に小動物を捕食している。 ウニの食用とされる部分は生殖巣(卵巣と精巣)で、精巣は白色、卵巣はオレンジ色で区別される。 福井県ではバフンウニをエチゼンウニと称し、8月下旬頃部落総出で浜に出てバフンウニを獲っている。 ウニの身入りの良悪は、生殖素の成熟度合いや大きさを指している。 佐渡海岸に多くのウニが生息しているが、利用されないのは身入れが悪いからである。