チカメキントキ


体色が朱紅色で金色に輝く チカメキントキ
 県内の上越でタイノムコ、下越でタイノオバと呼んでいる。
 暖海魚で新潟県、相模湾以南の南日本、さらに南の熱帯海域にまで広く分布する。
 体は左右に平たく、卵形で体高が高い。背鰭、尻鰭、腹鰭が大きく張り、口裂は垂直について大きく、下顎は上顎より長い。目は大きくて美しく光っている。
 体全体が朱紅色で金色に輝き、腹鰭が特に大きく膜が黒いことが特徴で、尾鰭の縁はわずかに丸く、体長は40cmになる。
 平素は、深さ100m以深の大陸棚縁辺部や、海山の山頂付近に生息し、小型の魚類、オキアミ類、頭足類などを食べている。
 底引網、釣り、定置網で獲られ、産卵は7〜8月である。
 白身魚で刺身がよいが、肉が軟らかく煮魚や焼魚にむかない。