タカノハダイ


体色鮮麗な タカノハダイ
 水深20〜30mの岩場に生息する暖海性の魚で、青森県以南から日本各地、東シナ海、台湾に分布している。
 体高は少し低く、頭の後方が高く盛り上がっているが尾は細い。口はやや下向きで小さく、唇が厚いのは餌を吟味する性質がある。
 背鰭の棘の部分と軟条の部分の境は深くくぼみ、胸鰭の下の方の軟条は太くて長く伸びている。
 体色は銀灰褐色で赤褐色の斜めの縞が九条走り、尾鰭は褐色が勝っていて、乳白色小斑点が散らばっている。このような模様の状態から「鷹の羽」の名が付けられ、体長は30cm以上になる。
 昼行性の魚で、遊泳は得意でなく、岩陰や海藻の根元に鳥のように止まっていることが多い。
 刺網や定置網で獲られ、肉は独特の臭みがあって食用には不向きな魚です。
 産卵期は秋で、幼魚は背が青く、腹側は銀白色で表層で生活している。