タケノコメバル


岩礁域に生息する胎生魚 タケノコメバル
 佐渡ではツラナゴと呼んでおり、体は長円形で側偏し両眼の間は平でわりと広く、頭のあちこちに強い棘があるが、眼の前に棘が無いので他のメバル類と区別できる。
 上顎に鱗はあるが、吻を除いては鱗で覆われていて、尾鰭の縁は丸い。
 体色は黒っぽい黄褐色や茶褐色など個体によって変異がある。体側に幅広く形の定まらない、黒褐色の斑紋があちこちにある。全長は35cmぐらいである。
 北海道南部から九州までの日本各地、韓国の沿岸岩礁域に生息する。胎生で11月〜1月にかけて、全長7mm前後の仔魚を産み、幼魚は5月頃に磯で見られる。
 エビや小魚を主に食べており、定置網や刺網にかかり、釣でも獲れるが、20〜30尾の小群をつくるので入念に釣ることが大切です。
 筍のでる頃に味が良いこと、魚の体色や模様が筍の皮に似ていることからタケノコメバルの名が出た。
 塩焼きや煮付にして食べると美味しい。