ス ズ キ


風格のある夏の代表魚 スズキ
 スズキは夜行性で夏の夜釣りに電気浮が使用される。釣り場は岩礁底で、藻が生えている藻場のはずれがよい。
 体色は銀白色に輝き、形はスマートで精悍、第一背鰭の棘は鋭くぴんと立ち、小さな黒点が散在している。胸鰭、腹鰭、尻鰭の張りも美しい。
 エラブタは鋭利な刃物のごとく、掛かっても上げるまでの間に水面で大暴れし、釣り糸をエラブタで切って逃げてしまうこともある。
 成長に従い名前の変わる出世魚で、縁起のよい魚とされている。当歳魚をコッパ、やや大きくなってセイゴ、2〜3年子をフッコ、長くて約4年晴れてスズキとなり、特大のものを大太郎と呼び、寿命は7年くらい、淡水の入り込む汽水域付近の浅海にすみ、幼魚は川を遡って上流に入っていくものもある。10月頃から川を下り、河口付近へ戻る。成魚は河口止まり、寒くなると深い海で過ごす。
 白くて弾力性に富み、洗いに適し、塩焼、すし種、椀種、洋食によく使われる。