シマガツオ


エチオピアとの交流時漁獲のシマガツオ
 別名をエチオピアと呼ぶのは、たまたまこの魚が市場に進出し、家庭の食卓に上るようになった頃、エチオピアの皇族が訪日中で国際ロマンスの噂がたち、それを記念してエチオピアといい、1935年から37年に三崎でこの魚が大量に漁獲された。
 太平洋の亜熱帯の海から亜寒帯の海まで広く分布し、県内でも時々獲られる。
 体は卵形に近く、左右に著しく平たく体高が高い。口先から額にかけて大きく盛り上がり丸くなっている。口は大きく斜め、背鰭と尾鰭の付根が長く、鱗が屋根瓦のように並ぶ。
 尾鰭は上下に大きく張り出し、ヘリは大きくくぼんでいる。体色は銀黒色で、体長50cm以上になる。
 群れて回遊し、初春に暖海でばらばらになって海の表面近くで浮性卵を産む。
 マグロ延縄や流し網で獲られ、肉は白色で味が良い。