おどり食いの シロウオ | |
北海道以南から九州南部、朝鮮半島に分布する。県内ではイサザと呼んでいる。 体は細長くて左右に平たく、口は大きくて斜位、鱗はなく、背鰭は一基で体の後方にある。左右の腹鰭は相合して小さな吸盤をつくっている。 体色は半透明で内臓は透けて見えるが、死ぬと白色になる。 雌は雄よりも大型であり、5cm以上は雌で占められている。 胸鰭は雄でよく発達し、鰭条も長く太い。 平素は水深20m位の浅海に、浮いて生活しているが、4〜5月の産卵期に川に上り、遡河後2週間以内に産卵が終わり死んでしまう。 寿命は1年間である。 卵は産卵場の川底の砂か石の下面に産み付けられる。 産卵後は雄親が卵塊を保護している。 春が旬で、早春の味覚の代表魚として、天ぷら、吸い物、卵とじ、生きたままの「おどり食い」は、喉を通る時の感触が何ともいえない味わいである。 近年は河川改修汚染で漁獲量が減少している。 |
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