シロサバフグ


無毒のフグ シロサバフグ
 体は長紡錘形で口先の方は膨れて丸い。体表は小さな棘に覆われる。背面の小さな棘は頭部から始まり、背鰭起部直前で終わる。
 この仲間のドクサバフグは、体形、体色はよく似るが、全てが猛毒であり、今までベトナム地方しか獲れれなかった。
 近年、日本近海でも獲れだし、その区別は背面の棘が前面に密生していることです。
 眼はやや大きく、口は小さい。背鰭と尻鰭は体の後方で相対し、その基部はやや隆起し短い。尾鰭の後縁はやや湾入する。
 体色は背面が薄い黄緑色で腹面は銀白色、模様はほとんど無い。胸鰭、背鰭、尾鰭は茶色、尾鰭上下端と尻鰭は白色である。全長は約35cmである。
 北海道から鹿児島、東シナ海に分布し、沿岸の中層を遊泳する。
 産卵期は5〜6月頃で、底引網、定置網に入る。
 シロサバフグはフグ類中で全くの無毒である。
 ぶつ切りにして味噌汁の具にしたり、塩干物を作り焼いて食べると美味しい。