サ ワ ラ


スマートでほっそりした サワラ
 サワラの幼魚をサゴシと呼び、青い矢竹のような魚でとにかく細い魚であり、成魚の大型魚になっても、いっこうに腹が出ずほっそりしとており、それで狭腹(サハラ)の名が付いた。
 体色は背部がやや渋みを帯びた青色であるが、腹部は白色でその間に斑点が散在している。
 頭と吻は光っており、口は大きくやや斜め上方に向かい、歯は強大で鋭く貧食魚である。
 サワラの旬は関西では春告魚で春というが、関東では寒サワラといって寒中獲れる。
 全長1mに達し、沿岸の濁った水を好み、海表から5m層を群れをなして遊泳し、冬場は深みに移るが、4〜6月頃内湾に入って産卵する。
 北海道南部から韓国、台湾にかけて分布し、瀬戸内海に多く見られる。
 県内では秋に漁獲されている。
 上品な白身で刺身にしても美味しく、焼き魚の味もすばらしい。
 サワラの肉は柔らかく、乱暴に扱うと見割れしやすい。
 近年オーストラリア沖で漁獲している。
 「バラクーダ」はサワラの一種で、我が国へ輸入されている。