サカタザメ


サメと名がつくエイの仲間 サカタザメ
 新潟県内の能生や出雲崎でイワイザメ、トウバザメと呼び、印象的な姿をしているので地方名は多い。
 暖流系の魚で、本州北部から南日本にかけて分布し、東シナ海、アラビア海にも生息している。
 吻はやや長く、先端が丸味を帯びた棒状で、胸鰭が目の脇の方まで広がって連なっている。
 サメ肌をしているので、サメと名がついてもエイ類の仲間である。
 胴と尾はエイ類より太く、尾鰭はも大きく、殊に上の方が大きい。背鰭は二つある。
 背側の体色は全体が灰褐色で模様がないが、形がそっくりで模様があるのがコモンサカタザメで区別される。大きさは1mある。
 沿岸の海底に棲み、底引網で獲れる。
 6月頃6尾ほどの胎児を産み、肉は上等で煮付け、刺身、蒲鉾にし、特に関西では好まれている。
 背鰭と尾鰭はフカヒレに使用する。