ネズミザメ


群泳してサケ・マスを襲う ネズミザメ
 東北地方では別名をモウカ、ラクダザメとも呼ぶ。
 代表的な北方寒帯水域のサメで、アリューシャン列島、ベーリング海、オホーツク海に分布し、日本海では東北地方から北海道に多く日本海でも少し獲れる。
 典型的な紡錘型で胴は太く、目は丸く瞬膜がなく吻が短い。口は大きく両顎に鋭い歯が並んでいる。
 後方の鰭は小さく、尾は細長くて両脇に一筋の隆起線がある。
 尾は上下に張り出し、縁は深くへこんでいる。
 体色は灰青色で白い腹に暗色の斑紋が散らばっている。
 大きさは3m、体重は100kgになる。
 海の表層近くを鰭を出して20〜30尾が群泳する。
 肉食性でサケ・マスを好んで襲うので漁師に嫌われる。
 2〜3月頃、胎児を4〜5尾産み、流し網や突きん棒で捕獲する。
 肉は食用にして美味なるも、肉は固まらないで練製品には不向きである。
 フカヒレも作る。
ネズミザメ