モ ズ ク


ガンの予防にもなる モズク
 モズクには数種類あり、主な物はモズク、イシモズク、オキナワモズクである。古くから全国各地で食用にされてきた褐藻類で、体の大きさは1mmにも満たない糸状で細い枝が多い。
 葉状体の表面には粘着力があって、それが食品としての特長になっている。30〜40cmの長さが普通で、北海道西南部以南の日本各地の内湾に多い。
 モズクの名は「藻につく」という意味で、俗にモゾクと呼んでいる。モズクの中には、ホンダワラ類の藻体上に着生して生育するものは、粘りがあるが黄褐色を帯びている。
 オキナワモズクは沖縄諸島以南で養殖され、全国的に大量に出回っている。モズクの最上品は、黒褐色で光沢があり、風味の強いものがよく、それは深みで淡水の影響がない場所で生育したものがよい。
 モズクはミネラル類が多く、健康食品として需要が増加し、保存するには塩漬けの樽詰がよい。研究によるとガンの予防効果があり、セレニウムとビタミンEが多いという。