メイタガレイ


菱形で眼が突出する メイタガレイ
 佐渡ではメブト、チクラガレイと呼び、体は菱形で体高は高く、体に厚みがある。
 頭部は小さく眼は突出し、両眼の間は高く盛り上がり、前と後ろそれぞれに骨が突き出ている。これから目痛或いは目板の名が付いたという。
 口は小さく唇は厚く、側線はほとんど直走し、鱗は非常に小さい。
 有眼側の体色は灰褐色か赤褐色で、不定形な暗色斑紋が散在している。
 全長は30cmで、北海道南部から各地、朝鮮半島、中国に分布している。100m以浅の砂泥底に棲み、多毛類や甲殻類などを捕食している。
 産卵期は10月〜翌年の2月の間で、浮遊幼生は50m層に最も多い。
 変態が進むにつれて次第に接岸し、体長6cm程になると深場へ移動する。底引網で漁獲される。
 小形のカレイ類であるが、身が厚く白身の肉は春が旬で、煮付などにすると美味である。