メ バ ル


水深で体色が変わる卵胎生魚 メバル
 メバルはカサゴ科の魚で、日本各地の沿岸のどこにでも漁獲される。メバルの仲間は、日本近海で約30種ほど、南日本の磯のごく浅い所から寒い海、水深100mもの海底など、生息する場所も変化にとんでいる。
 漢字で目張と書くが、異様に目が大きいのが特長で、「目を見張る」表情がこの名の由来。
 メバルは生息する深さによって極端に体色が変わり、浅い所のものは黒褐色、深くなると茶色から赤色へと変化する。体長は25cmぐらいが普通だが、ときには30pを超す大物もいる。
 メバルはカサゴの仲間と共に「卵胎生」の魚で、12月頃仲むつまじくペアとなり、交尾期は1月頃で雌の体内で卵がふ化する。2月頃わすが数ミリの仔漁が、煙を吐き出すように生まれる。仔漁は約1ヶ月浮遊生活を送り、流れ藻につき、体長3〜5cmで岩場に生息し、3年で成熟する。
 他の魚より鮮度落ちが早くなく、骨が硬く身が良く締まっていて食べやすい。刺身、焼魚がよい。