マルソウダ


節を製造する マルソウダ
 佐渡ではマンダラと呼んでいる。
 一般にヒラソウダと混称してソウダガツオと呼ぶこともある。
 体は太くてほぼ円筒状で、胸の付近がわずかに左右に平たく、体の断面が円形に近い。
 胸鰭付近にある胸甲は次第に細くなり、側線に沿って尾の方まで続いている。
 体色は背側は濃青色、不規則な流紋状の横帯が斜走していて、腹側は銀白色に輝いている。 全長は50cm位。
 北海道以南の各地から世界の温熱帯にかけて広く分布し、沿岸近くの沖合いや島の周辺を遊泳し、時に海の表面に群れて浮くことがある。
 体長30cmになると成熟し、産卵期は6〜7月頃で分離浮性卵を産む。
 イワシやボラを餌として捕食し、自分は大型のマグロ、カジキ、サメの好餌料となっている。
 定置網にも入り、釣りでも漁獲される。
 肉は血合肉が多くて少し硬く、刺身を食べると中毒を起こすことがあるので、十分に血液を洗い流す必要がある。
 生利節や削り節を作ったりする。