カマボコの原材料 マエソ | |
体は細長く円筒状で頭がやや側扁し、口は大きく斜めに裂けていて、歯は鋭く精かんな面構えの魚である。 体色は背部黄褐色で腹面は白く、背鰭の後方には海水魚では少ない小さなあぶら鰭を持っている。 尾鰭の上縁に小黒点が並んでいるのが特徴である。 全長は30cm前後になり、本州中部以南から東シナ海、オーストラリアに分布し、日本では瀬戸内海で多獲される。 水深30〜40mの近海砂泥底に生息し、佐渡ではボラメエソと呼んでいる。 産卵期は3〜5月頃で浮性卵を産み、餌は幼魚、エビ、カニの幼生で、日の出後1〜2時間は活発に餌を捕り、時には共食いをする。 日中は砂の中に潜り、夜間盛んに泳ぎ回る夜行性の魚である。 マエソの肉身は白くてよく締まり、歯応えがあって刺身にもするが、小骨の多いのが欠点である。 多く獲れる地方では、ほとんどが練製品の原材料にされ、上等なカマボコの原料である。 また、さつま揚げにすると美味しく、塩焼きにしても良い。 |
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