寿司ダネのコノシロ | |
すしダネの“ヒカリもの”で人気のあるコハダは、コノシロの10cm前後の幼名で、東京を中心にした呼び名であって、すし屋ではとても珍重されている。 この魚は成長とともにシンコ、コハダ、コノシロと名前が変わる出世魚であり、関西方面ではツナシと呼んでいる。 ニシンやイワシに近い仲間で、体は長卵形で左右に平たく、背側は青味を帯び、腹側は銀白色、ウロコの1枚1枚の中心に黒点があつて、ウロコを並べてみると一つの線になっている。 背びれ最後端の軟条が糸状で、アンテナみたいになっている。 エラぶた後方に、1個の大きな黒斑のトレードマークがある。 日本の中部以南に分布し、時には佐渡の周辺で巻網により多獲される。 コノシロは骨の多い魚で、多くの人に敬遠されがたである。武士は、コノシロはこの城で、自分の城を食べることにつながるというので、極端にいみ嫌ってという。 肉身は白くてサッパリし、1年中味が変わらないといい、焼魚が美味しい。 |
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