コ ブ ダ イ


頭にコブのあるコブダイ
 別名をカンダイとも呼び、タイの名があってもマダイの仲間ではなく、ベラ科の仲間である。
 大きなものは10キロクラスの巨大魚で、成長した雄の頭に野球のボールをつけたような大きなコブを持ち、コブを持つ雄のことをコブダイ、コブの無い雌の方をカンダイといい、別の種類の魚と思われていたこともある。
 コブダイのコブはなぜ雄にできるのかは、精巣ホルモンの影響で、二次性微を示すものである。
 全国のレジャーダイバーに人気があり、佐渡の北小浦の赤島ポイントのコブダイは有名である。
 興味のある産卵行動は、岩礁地帯のやや深い所に見られ、平素は一匹オオカミを決め込み、岩の陰に隠れるように生活し、何匹かの群れを構成する。
 その中からお雄は花嫁争奪戦、これと目星をつけた雌をひたすら追いかけ、やがてカップルが誕生し、受精を完了するのが春である。
 太平洋側では東日本から南、日本海では秋田県以南に分布する。
 沿岸性で肉量が多く、活魚にして刺身で食べる。