キンメダイ


金色の目をした深海の貴婦人キンメダイ
 鮮紅色の漁体に、金色の光り輝く大きな目玉がキンメダイの呼び名の由来です。
 元来この魚は太平洋の茨城県以南、台湾、フィリピン、さらにメキシコ湾などに分布していますが、日本海での漁獲は少ない。
 平らな体に丸みを持った腹縁と、水平にちかいなだらかな線をした背鰭、尾鰭は大きく切れた叉状になっている。
 体色は鮮やかで、気品ある貴婦人そのもので、見る目もついうっとりとしてしまいます。
 水深200〜600百メートルの岩礁地帯に生息し、深海魚の例にもれず口も大きく、全長50cmに達する。
 昼間は深みに生息するも、夜は多少浮上し朝が明けると深みに入るので夜釣りしている。
 産卵期は8〜10月頃で卵は浮性卵、水温23度で約2日でふ化し、子魚は卵黄をつけた腹を上にして海面を漂い、3日達と卵黄は吸収され、やがて泳ぎ出して動物性ブランクトンを餌に徐々に深海生活へと移っていく。
 白身の肉は柔らかく、冬〜春が旬である。刺身か甘辛く煮付けると美味しい。