カ ジ キ


上顎が突出するカジキ
 カジキマグロとも呼んでいますが、厳密にはマグロの仲間ではありません。
 カジキ類にはマカジキ、クロカジキ、シロカジキ、バショウカジキ、メカジキなどの種類があり、いずれも体は細い紡錘形で、上顎が槍のように長く突出した大形の魚で、それぞれ肉質も色も違っている。
 暖海から熱帯の海面近くを回遊し、体長3mにも達する。体色は青黒く、胸鰭が長く、口が大きく前方に開いていて、上顎が突出し攻撃用になっているのが特徴である。怒り狂ったカジキは水上を跳び、ときには部厚い船板を突き破って漁船の内部にまでめり込んでいることもある。
 マグロは群泳するが、カジキはたいてい孤独である。
 漁法は昔からの突ん棒方式で、漁師が手モリを打ち込む勇壮なものが近年は巻網が主力になっています。
 体長2mを超すバショウカジキは、佐渡ではビョウブザメと呼んでいる。
 肉身の姿はマグロによく似て、刺身や照り焼き、寿司種にすると上品な味が好まれる。