カワハギ


餌盗りの名人 カワハギ
 料理に際し厚い皮をはがして食べるのでカワハギの名を持ち、佐渡ではコウグリと呼んでいる。
 体は著しい側扁スタイルで、背が高い割に体長は短い。
 口は小さくて可愛いオチョボ口を突き出し、とぼけた顔の愛嬌者である。
 鱗は非常に小さくザラザラしている。
 第一背鰭は角で尖っていて、適を威嚇する時に役立っている。
 第二背鰭の第二軟条が糸状に長く伸びているのが雄で、雌は伸びていない。
 幼魚は雑食生活でその後深場へ移動し、貝類やフジツボなどを独特の歯で噛み砕いて食べている。
 カワハギは外見上おとなしそうに見えるが、感情が激しく、体側の色模様がその時の興奮の度合いで変わってくる。
 産卵期は6月下旬〜8月まで、体長が10cm以上になると成熟が見られる。
 卵は沈性粘着卵で、水温20度で約60時間でふ化する。
 調理の際は先ず頭を切り落とし、頭の方から皮をむくと簡単にむける。
 肉は白身で癖がなく美味しい魚である。肝臓は珍味で味か良い。
カワハギ