カ ツ オ


タタキが美味しい カツオ
 野山が新緑に彩られる頃、カツオは南の海から日本の近海に訪れてくる。
 日本海は太平洋に比して漁獲量は極めて少ない。
 紡錘形のスマートな体形は精かんさを漂わせ、細くくびれた尾鰭の付根、尖った頭、何処をとっても競泳のチャンピオンの資格が十分である。
 ソウダガツオは仲間であるがカツオとは別種である。
 体色は背部が暗青色、腹部は銀白色で、温かくて清い水を好み、塩分の少ない濁った海水が大の苦手である。
 日本へ回遊する時は水温17度以上、3〜4才の若漁が多く、外敵はカジキ類で流木やサメにつき従って遊泳している。
 日本海にカツオの回遊が少ないのは、回遊時期に日本海の入口は海水が薄められているためです。
 幼魚時代は大型動物プランクトンを生食しているが、共食いも盛んにする。
 成長につれてイワシ、オキアミを捕食している。
 太平洋の沖合いでは一本釣り、巻網で漁獲している。
 味は単調なるも刺身、タタキ、照り焼きなどに適している。
カツオ