カ サ ゴ


頭大きくトゲトゲしい
 関東以南の日本海沿岸に普通に見られるカサゴは、頭の大きさに比べて身の部分が少ない。
 頭に鋭いトゲを持ち、両眼の間がくぼんでいて、まるで固い面をかぶっているようである。
 海底の岩の上などでじっとしていることが多く、エビ、カニ、小魚を捕らえて食べている。
 生息深度によって体色に変異があり、浅所では黒褐色、深くなるにつれて赤みを増してくる。これは赤い色が深くなるにつれて黒っぽく見え、身を守るのに役立つといわれている。
 メスに比してオスの方が発育がよく、性的に成熟もはやしい。
 卵胎生で10〜11月に交尾し、12〜2月にかけて一度でなく、数回に分けて行われる。
 若親魚で約5千匹、老成魚で1万5千匹が産出される。 ふ化後、動物性プランクトンを追いながら、海面下を元気に泳いでいる。
 5〜6cmに成長すると、海底の岩礁間を根城にし、日中は動きが鈍く夜行性である。
 縄張り意識の強い魚であり、磯釣りの対象魚で、食用にしても美味しい。関西の方で重宝されている。