カ   キ


寒い季節が旬
 日本の国内には20種余りのカキが知られており、その代表種はマガキ、スミノエガキ、イタボガキである。
 古今東西カキほど広く親しまれている海産物も類がなく、外国旅行をしても、海岸の町なら何処でも新鮮でうまいカキにお目にかかれる。
 市場に出回るカキは全て養殖物で、完全に人間はカキを自由に養殖することに成功した。
 カキは環境によってオスになったり、メスになったり、オスのままでいたり、その逆もあったり、性転換をする生物である。
 カキ養殖は300年前に種ガキを海底にまいて育てる(地まき式)、その後海中にヒビを建て、採苗するやり方が続いた。
 大正の末期に垂下式が考案され、海面を立体的に利用する、養殖法が爆発的に伸びた。
 加茂湖のカキは全国的にも有名である。
 外国では「Rのつかない月のカキは食べるな」とは、カキの旬を表した諺である。
 日本海のイワガキは夏が美味しい。
 カキは栄養価が高く、冬にカキ鍋、カキ飯にするとよい。