イシガキダイ


老成魚は吻部が白い　イシガキダイ
　沿岸の殊に磯の岩場に生息し、北海道以南に分布している。イシダイより暖海地方にいる。
　体形はイシダイによく似て側扁し、両顎歯くちばし状となっている。
　体色は全体が褐色で、幼若魚期は黒褐色の大きな斑点が散在し、ちょうど石垣状に見えるが、成長につれて消失する。
　イシダイとの天然雑種が時々見られることがある。
　産卵期は春から夏にかけて、沿岸の岩礁域で産卵し、フジツボや巻貝など硬いものを好んで食べる。
　老成魚になると吻部が白くなり、クチジロと呼ばれる。
　県内では幼魚や小型のものしか獲れないが、太平洋岸では釣り人の人気魚で、体長５０〜６０cmに成長する。
　夏季は特に美味で最高である。