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釣に魅力ある
幼魚の頃は体側に鮮やかな黒褐色の縞模様が7本あり、金白色の地と黒い縞のコントラストが美しい。この幼魚は群れをなして遊泳する。 口は小さいが、顎の歯は石灰質に取り囲まれ、鳥のくちばしのような硬い歯になっている。 幼魚期に鮮明な縞模様も大きくなるに連れて薄くなり、はっきりしなくなる。この縞模様が消える頃の大きさは、35cm前後である。成熟すると、口元が純黒となるので、クチグロとも呼ぶ地方もある。 暖流系の魚なので、新潟県内では春から秋まで姿を見せる。産卵期は5〜6月頃、外海に面した沿岸近くの浅所で、日没前後数時間内に卵を産む。 流れ藻につく稚魚は、浮遊性甲殻類が主食、定着生活に入った幼魚は、海藻類などの雑食性となる。成魚になると大変用心深くなり、時間や天候によって移動するルートが決まっている性質がある。老成魚は根城を変えることはない。 大きな物は洗いや刺身包丁を当てる前に塩でこすると、磯臭さが抜ける。