魚礁付近の釣り魚 イサキ | |
スズキと同じ季節に海へ現れ、体型もスズキを前後に縮めて小さくしたような魚がイサキである。 4歳魚で大きさは約40cmでここで一生が終わる。 スズキが最高級魚なのに反し、イサキは大衆魚である。 分布は東北から九州までで、海藻の繁茂する内礁付近を棲みかとし、幼魚は岸近くに、成魚は沖の深場で集団生活している。 昼間は20〜40mの薄暗い海底を遊泳しているが、夜は海面近くまで浮上して餌をとる。従ってイサキ釣りは夜か、朝夕のマズメ時が良い。 イサキは体長で体色模様が異なり、幼魚は3本の縦縞が鮮明で、海の中でも茶褐色の縞が目立つが、成長につれて不鮮明となる。 平素は潮の速い場所を好むが、産卵期の8〜9月には潮流の緩い場所に移る。 磯臭さがあるため、高級魚の仲間に入れてもらえない。 夏の塩焼きは脂がのって美味しく、刺身、煮付けても美味い。 この魚を食べる時は骨に注意すること、非常に硬く鋭い骨がある。 釣れるのは初夏で晩秋に姿を消す。 |
|