イネゴチ


性の転換をする イネゴチ
 県内ではイバラゴチと呼び、体は上から押しつぶされたように平たいが、幅か余りないので細く見え、頭は大きい。
 鱗は細かくて剥がれ易く、えらぶたについている棘のうち、1番上の物が槍のように突き出している。
 体色は少し紫がかった褐色で、黒っぽい幅の広い横縞が5本あり、小さくて丸くて黒い斑点が散らばっている。
 口は大きくて裂けていて、顎には細かい歯がびっしり生えている。
 沿岸の砂泥地に生息し、小さなエビやカニ、小魚を捕食している。
 産卵期は5月〜9月頃で、40〜50cmに成長する。
 この魚は、初めオスとして成熟するのは3才〜6才の体長30cmで、それ以後メスに変わる性の転換をする。
 千葉県、新潟県以南の日本海各地、黄海、東シナ海に分布する。
 主に底引網で漁獲され、雑魚として扱われているが、白身の魚で刺身、煮付、焼魚にする。