ホ ッ ケ


漁獲上昇する大衆魚 ホッケ
 ホッケは寒海の魚、北日本の磯で卵からかえった仔魚は、やかで青い小さなアオボッケの大群となって浮上し、北部日本海や東北地方の太平洋沿岸にも出現する。
 北海道沿岸にはアオボッケが特に多く夜は海の表面に、昼はやや沈んで暮らす。
 生後1年経つと頭部だけが青く、体色が褐色の20センチほどのロウソクボッケとなり、密集郡をつくって再び浮上する。
 春季に北部日本海やオホーツク海の底引網で大漁に漁獲される。
 アイナメと同じ仲間で形がよく似ており、体は灰色のところに不明瞭な薄い褐色の横縞がある。
 産卵期には厚い群れを作って、水深20メートル以浅の岩礁に来遊し、粘液でくっつき合った卵塊が岩の割れ目などに産み落とされ、オスは卵塊をふ化するまで見張っている。
 春が旬で塩焼き、煮付け、フライ、開き干しにし、小さなものは燻製にしたり、燻製品の原料、養殖ウナギの餌などに利用する。